photographer: Nick Ballon
みなさんは、エイジングと美にどんなイメージを持っていますか?
最近では40代なのに20代に見える女性「美魔女」がメディアで取り上げられたりしてますよね。実年齢より若く見えることが美しさとしてとらえられることが多いかもしれません。
今回は、世界最高齢の現役モデルと言われるDaphne Selfeさん(ダフィン・セルフィ、以下セルフィさん)を紹介します。なんと御年85歳!
photo credit: TK Maxx
シミやしわも、美しさの一部
イギリスでモデル活動を続けるセルフィさん、最近では有名アパレルの今年の秋冬イメージモデルに選ばれたり、世界的人気のデザイナーブランド「marimekko(マリメッコ)」のランウェイを歩いたりと、ひっぱりだこ!
20代でモデルを始めたセルフィさんですが、若かった頃よりも85歳になった今の方が、仕事が増えているとのことです。
photo credit: Wunderkind/DR
セルフィさんの美の秘訣は、ボトックス注射や美容整形をしないことだそう。むしろ、「若さこそが美しさ」という前提のアンチエイジングは恥だと語ります。正しい食生活と運動、そして充実した日々を送ることで積み上げたシミやしわも自分の美しさの一部だと自信を持つことがセルフィさんの美の考え方です。
70歳で再ブレイク!
20代の時、デパートで働き始めたセルフィさん、地元のモデルオーディションで優勝したことでモデルのキャリアをスタートします。その後、結婚を機に一線から退きました。
20代の頃のセルフィさん photo credit: dailymail.co.uk
セルフィさんが再びモデルとしてファッション業界に戻ることを決めたのは60歳をすぎてから。当時、ツィギーなどの若いモデルが活躍していたせいか、モデルエージェンシーにアプローチしてもうまくいかないこともしばしばだったそうですが、
モデルっていうのは、断られることに動じないべきよ。5回オーディションを受けて1回声がかかれればいいもの。
と強い信念を持って挑みます。
そんなセルフィさんにチャンスが巡って来たのは、70歳のとき。人気ファッション雑誌「Vouge(ヴォーグ)」にて、「エイジングと美」特集のモデルとして起用され、一躍注目を集めることとなりました。
セルフィさんは、エイジングについて語ります。
人々は40歳をすぎるとこう言うわ。「Oh My God!」。歳をとったからなんだっていうの?人はみな老いていく生き物なのよ。
photo credit:CAMERA PRESS / photographer: John Swannell
できるだけ若々しくみえるようと努力しがちな一般女性たちに対し、歳を重ねることを真正面から受け止め、厳しい美の世界で活躍するセルフィさん。
カメラの前で堂々とポージングする彼女の姿は、「老いること」そして「本当の美しさ」を改めて私たちに問いかけてくるような気がしませんか?
(Text: 恩田ひとみ)
[via: The gurdian]