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ディレクター×編集者で、地域はもっとおもしろくなる。長野から時代に風穴をあけ続ける編集チーム「Huuuu」が求めるディレクター像とは #求人

[sponsored by 株式会社Huuuu]

株式会社Huuuuの求人は、求人サイト「WORK for GOOD」に掲載されています。
興味がある方はこちらをご覧ください。

ふと訪れた場所で出会った誰かの言葉が、たまたま目にした記事の一文が、ふいにその先の人生を変えてしまうことがある。

自分が手がけた仕事を通じて、誰かの「こうあるべき」という凝り固まった価値観に、風穴を開ける。その先に、今よりもっとおもしろい未来が待っていると信じて。

「編集の力で、今に風穴を」

この言葉を合言葉に掲げ、好奇心の赴くままに全国47都道府県を飛び回る、株式会社Huuuu。「編集」と聞くと、本や記事をつくるイメージが浮かびます。しかし、会社設立から9期目を迎える現在、「記事をつくってください」という依頼はほとんどなく、「こんな課題を解決したくて」「なにか一緒にやりませんか」という相談が増えているそう。

そんなHuuuuが今求めているのは、編集者ではなくディレクターです。

「これまでHuuuuが撒いてきた種が全国で芽吹き始めて、収拾がつかなくなっているんです。いかんせんおもしろい仕事が集まってきちゃって!」と笑う、代表の徳谷柿次郎(とくたに・かきじろう)さん。

任される案件がどんどん大きくなる中で、柿次郎さんをはじめとする編集者たちだけでプロジェクトを回すのは限界があります。会社の次のフェーズとして求められているのは、Huuuuの持つ編集力と企画力を最大限にいかしながら、事業をより円滑に進め、加速させていける仲間です。

そこで今回、代表の柿次郎さん、取締役の藤原正賢(ふじわら・まさたか)さん、編集者の日向コイケ(ひゅうが・こいけ)さんの3人による鼎談形式の取材で、Huuuuが求める「風のディレクター」像を掘り下げてみることにしました。

徳谷柿次郎さん 株式会社Huuuu代表取締役。ジモコロ編集長を8年務めた後、長野県信濃町で黒ラブを飼い始める。全国の旅は変わらず続けながら、次の一手を模索中。自著に『おまえの俺をおしえてくれ』(風旅出版)がある。
日向コイケさん 1992年、神奈川生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。面白法人カヤックのwebディレクターを経て、2019年から株式会社Huuuuへ所属。
藤原正賢さん 1994年、長野生まれ。大学時代に東京へ出たあと、長野に帰ってきた。行政関係の長野の案件を通してHuuuuと関わる中で、2022年に取締役としてHuuuuに加入。おもに長野の事業を担当。

左から、藤原さん、柿次郎さん、日向さん

WEB・紙・リアルを横断しながら「編集」をする

ーーまずは、Huuuuという組織の概要や、事業の内容について教えてください。

柿次郎さん Huuuuはもともと、僕一人で2016年に立ち上げた会社です。ローカルとインターネットに強いライター・編集者中心のチームを組みながら、全国47都道府県をフィールドにした取材・記事制作を行ってきました。

その後、僕が本格的に長野に拠点を移した2019年に役員1名(友光)、社員1名(日向)を契約して、そこから徐々に会社としてチームを固めてきています。現在は長野市にオフィスを構え、社内取締役が2名、社外取締役が1名と、社員が3名います。

日向さん 設立当時から主軸となっている事業は、オウンドメディアの運営です。小さいものも入れれば、今携わってるメディアは10以上あるんじゃないかな。年間につくる記事数で言えば、最低でも200は超えていますね。

WEB記事制作のほかにも、新聞記事やフリーペーパー、採用パンフレットや自社出版の本など、紙の制作物も手がけていますし、企業のPodcastの企画・制作をすることもあります。

藤原さん 長野県内では、メディア以外の事業も増えていますね。たとえば2022年には、創業約100 年の老舗おやき屋「いろは堂」の新施設「OYAKI FARM」立ち上げにあたり、ネーミングやコンセプト制作から、ロゴ・ビジュアル・館内動画・サインなど、クリエイティブ全般を担当しました。

単なる工場兼ショップではない「これからの100年に向けたおやき文化の発信拠点」として、広報をはじめ、施設の体験価値の向上に向けた取り組みをHuuuuが行った(画像提供:Huuuu)

柿次郎さん あとはリアルな場として、長野市内でスナック「夜風」と、オフィス兼コミュニティスペース「MADO」、それから隣町の飯綱町でコーヒースタンド「パカーンコーヒースタンド」も運営しています。さらに、取材で培った関係性がきっかけで、全国各地のイベントへの出店も多数行なっていますし、自主企画のイベント運営もしています。……いろいろやりすぎていて意味がわからないですよね!? 

「ローカルで生まれた利益は、ローカルに還元する」という理念のもと、2024年10月にオープンした「パカーンコーヒースタンド」(画像提供:Huuuu)

愛知県の野外音楽フェス「森、道、市場」にも毎年出店中。各地のクリエイター・プレーヤーが集まる場に(画像提供:Huuuu)

ーーいわゆる「編集の会社」と聞いてイメージする事業内容からは、大きく飛び出した展開をしていますね。

柿次郎さん 編集者には、「2つの異なる地点を繋げて混ぜる」役割があると思うんです。ローカルと都会、企業と顧客、経済と思想、誰かと誰か。異なる価値観を行き来し、おもしろいモノやコト、人を見つけて掘り下げる。持ち帰り、解釈し、人に届ける。そうして、価値観や考え方、文化が混ざり合う中から、新たな価値を生み出す。そのアウトプットは、必ずしも記事制作だけではないんです。

藤原さん 最近は「単発で記事をつくってください」という依頼はあまりないですよね。「こういう課題があるから、Huuuuに関わってほしい」という相談が増えていて。この流れは、長野を中心に今後も続いていく気がしています。

日向さん たとえば、クラウド型会計ソフトを提供しているfreeeさんからは「個人事業主のためのイベントをしたい」とご相談いただき、確定申告とサウナを組み合わせた「円宴縁日」という交流イベントを企画しました。そのイベントがきっかけで、「フリーランスのお守りになるような雑誌をつくりたい」とさらにご相談いただき、今度は「自由」をテーマに160ページ超えのフリーマガジン『pathports』を制作することに。

ーー仕事が仕事を呼んでいると。

柿次郎さん そうそう。僕たちは、営業活動をほとんどしていないんですよね。Huuuuを立ち上げた頃は、遊びながらその土地に行って、その場でネタを見つけて取材をして記事にして、クライアントの仕事に当てはめるスタイルでした。

それを全国各地で続けていくうちに、かつての記事をきっかけに依頼が来たり、「おもしろいことやりましょう!」と飲みながら話したことがそのまま仕事になったり、仲良くしてきた人たちづてに大きな仕事が来たりするようになったんですよ。今、これまで撒いてきた種が芽吹きすぎている! 

長野の信濃町のサウナ付きゲストハウス「LAMP」を舞台に、全国のフリーランスが集い、一年を労い合うイベントを企画。ここからさらに新しい縁や仕事も生まれた(画像提供:Huuuu)

既存の価値観に風穴を空けて、社会をもっとおもしろく

ーーそれだけ事業の幅が広がっている中で、Huuuuの軸となっている価値観やビジョンはどこにあるのでしょう?

柿次郎さん 何だろうなぁ。僕が主語で語ってしまうと、「今の僕」の価値観になってしまうので難しいですね。でも、2024年に新しく掲げた「編集の力で、今に風穴を」という対企業向け(BtoB)のメッセージはすごく気に入っています。

僕は基本的に、既存の思い込みや、「こうしなきゃいけない」という考え方が苦手です。いわゆる「王道」を通ってこなかった自分を肯定するためにも、それぞれの土地でたくましく生きる人たちをずっと取材し続けているんですよね。

Huuuuが制作した記事のひとつ、WEBメディア「ジモコロ」の「生きることを肯定できる地元で、自分のことはどうでもよくなった

柿次郎さん でも、彼ら・彼女らのような一見自由に見える人たちだって、やっぱり孤独を抱えていることもあるし、なかなか価値観を世に届けられずにいることもある。それを、強い言葉でそのまま伝えるのではなくて、自分たちなりにおもしろがって解釈して、編集というクッションを挟んで翻訳し、世の中に広げるのが僕らの仕事なんですよね。

どんな形であれ、編集の力を信じて「世の中にはいろんな価値観がある」ということを伝えることができれば、もっとみんなの人生をおもしろくできるし、若い子たちにも日本中に散らばったかっこいい大人の背中を見せられると信じています。

日向さん 僕は、「常にオルタナティブである」ことが一番Huuuuらしいスタンスなんじゃないかと思っていて。「都会じゃなくて地方だろう」とか、「記事の閲覧数よりも、そこから築かれる関係性だろう」とか。

とはいえ、単純な二項対立にするつもりはもちろんなくて。その間を行ったり来たりしながら、既存の価値に替わる別のものを提示し続けている会社がHuuuuなんだろうなと。

柿次郎さん 常に世の中のメインストリームに抗って、「あっちのほうがおもしろそ〜!!」って鮭みたいに遡上(そじょう)し続けているんですよね。雰囲気で流されてやるような仕事はほとんどありません。

日向さん 先ほどお伝えしたfreeeさんの案件も、既存の方法でいけば多額の予算をかけてテレビCMやタクシー広告を出していたかもしれない。その方が見る人が多いし、数字も取れる。それをあえて、約1年かけて2000円くらいで売れそうな質とボリュームの雑誌をつくり、無料で配ったんですよ。その方が届くべく人にちゃんと届くし、なによりおもしろいじゃないですか。

フリーマガジン『pathports』出版記念イベントでは、雑誌が完成するまでの裏側を語るトークショーも企画(画像提供:Huuuu)

柿次郎さん うんうん。これだけコンテンツが増えた世の中では、社会に必要とされて、なおかつおもしろいものをつくらないとちゃんと届かない。僕らは「好き勝手にやっている」と捉えられてしまうこともあるんですが、クライアントはもちろん、社会が今何を求めているかをちゃんと考えているんですよ。

手を変え品を変え、「今、これがおもしろい!」ということを示し続ける。「それって意味あるの?」とクライアントから言われた時に、相手を納得させる言葉も用意する。全国が取材対象で関係値を貯め込んだ制作会社は、あんまりないんじゃないかな。
ディレクターに必要なのは、面倒ごとを気持ちよく引き受ける「幹事力」?

ーーそんなHuuuuが、今回は編集者ではなくディレクターを募集すると。

柿次郎さん はい。Huuuuには今、ディレクター的な存在が必要です!なぜなら、クライアントワークが増え、プロジェクトが増え、その規模もどんどん大きくなっているから。せっかくおもしろいことができそうなのに、今社内で走れるのは編集者しかいないんですよ。

柿次郎さん

日向さん 編集者が歯車だとすると、今はそれぞれが独立して回転している状態ですよね。個々の編集者のチームが外部の人と組んで歯車を回転させているけど、歯車同士がうまく噛み合ったら、もっとおもしろいことができるはず。そのために、ディレクターになる人には歯車を横断してみてほしい。

藤原さん 現場を飛び回っている編集者よりもう少し広い視野で、今あるリソースや場、関係値を見られる人がいたら、クライアントにももっといろんな提案ができるかもしれない。そうすれば、Huuuuが関わったからこそ生み出せる効果や社会に対する影響が大きくなっていったり、関わる領域も広くなっていったりするんじゃないかと。

ーーディレクターは、具体的にはどんな業務をすることになるのでしょうか。

柿次郎さん まず、仕事の相談が来たとき、大体最初は僕が前に出るんですよ。そこで僕が何かを思いつきます。ディレクターとなる人には、クライアントの要望と僕の思いつきを理解して、議事録をとって社内に持ち帰り、資料に落としこんでほしい。そしてほかのメンバーに相談しつつ、企画を実現するためのチームをつくってスケジュールを組み、それをクライアントに提案してもらいたい。

そして、その後の進行管理もしてもらうイメージですね。つまり、よりよいアウトプットを出すために、編集者と一緒に走り続ける人がディレクターです。

日向さん 要するに、「思いつく」以外の部分を柿次郎さんから巻き取るのがディレクターの仕事ですね。

日向さん。Huuuuに入社して5年目の2024年、東京から長野へ移住をしたそう

柿次郎さん 僕は突飛なことを思いつきますが、それだけではクライアントは不安になるから、安心感を与え続けてほしいね。

藤原さん 内部とも外部とも丁寧にコミュニケーションを取って、気持ちよく歯車が回るように調整してくれる人がいたら、プロジェクトの質もどんどん上がっていくだろうなと期待しています。

ーーみんなが気持ちよく働けるように動ける人が必要だと。編集者としてのスキルは必要ありませんか?

柿次郎さん 必須ではありません。むしろ、「マーケティングが得意」だとか、「最近のTikTokのショート動画ってこうなんですよ」みたいに、今のHuuuuにない視点や知識を持っている人が来てくれるといい。

日向さん ひとつのプロジェクトが「RPGゲーム」だとしたら、全員が魔法使いのパーティーってやばいじゃないですか。役割分担して、回していける人が必要ですね。

藤原さん うんうん。いい意味で、編集者をうまく使える人がいいと思います。

柿次郎さん 猛獣使いならぬ、編集者使い求む!!

ーー編集者使い!具体的に必要なスキルや経験はありますか?

藤原さん 何かひとつのプロジェクトの立ち上げから進行管理までを経験している人だといいですね。さらに、いろんなクリエイターの人たちとチームで動いてきた経験がある人だと、よりマッチするのかなと思っています。

藤原さん。先日30歳の誕生日を迎えたそう

日向さん あとは、ローカルへの関心や感度が高い人がいいなと思います。たとえば旅や温泉が好きな人だったり。それから、Huuuuの制作物に対してあんまりピンとこない人はミスマッチかな。何かしらHuuuuに共感した上で入ってもらえたら。

柿次郎さん 僕からひとつ言えるのは、「面倒ごと」を引き受けられるかどうかが大事だと思います。…そうだ、幹事だ!幹事が得意な人!

ーーというと?

柿次郎さん たとえば、この前藤原くんが30歳の誕生日を迎えたんですよ。普通だったら、「おめでとう!」で済む。でも、僕は「藤原君が長野でこれだけ頑張ってきたんだから、おもろい誕生日会を開こう!」と思いついて。ホテルのパーティールームを借りて、結婚式の二次会くらいのクオリティの生誕祭を企画したんです。

そんなの余計だし、面倒じゃないですか。でも、そういう場をおもしろがって集まってきた人たちが、次の顧客や仲間になり得る。そういう面倒なことを、僕があちこちでワーッとやってきたからこそ、Huuuuの連帯感がどんどん広がっていって、営業しなくても仕事が来るんです。そこがHuuuuの根幹にあると思うんですよ。

藤原さんの家族や、これまで長野の事業で関わった企業の社長さんたち、一緒に仕事をした人たちが40名集まった。県知事からはビデオレターでお祝いの言葉も(画像提供:Huuuu)

日向さん 柿次郎さん、効率的なことはあんまり好きじゃないですもんね。

柿次郎さん 効率的じゃないことをおもしろがれる人に仲間になってほしいな。組織としては本来、「いやいや、仕事が控えているじゃないですか、絶対やめた方がいいですよ!」と止めてくれる「ブレーキ的な人」が必要かもしれない。でも、そこで「いや、何とかやりましょう!」と言えて、気持ちのいい調整・進行をしてくれる、つまり“幹事が得意な人”がいると、もっとみんなが楽しく働けると思う。

取材はHuuuuが運営するオフィス兼コミュニティスペース「MADO」で行った

遊びながら仕事をするうちに、自然と自分の力もついてくる環境

ーー働く環境についてもお聞きしたいです。ディレクターとなる人は、基本的には長野のオフィスで働くことになるのでしょうか。

柿次郎さん 少なくとも月1〜2回は長野に通える人がいいですが、必ずしも長野に住む必要はないです。その人がどこで何をしたいかによるんじゃないかな。場所によって受けるHuuuuの性質はまったく変わると思うので。日向くんは、最近東京から長野に引っ越して来てみてどう?

日向さん あのまま東京で編集者をしていたら、「俺は何をやっているんだろう?」と落ちこんでいたかもしれません。全国取材を通じてローカルで実践してる人の話を聞いても、得たことを自分の実生活にいかせていないようなギャップをずっと感じていて。それに、メンバーと近くにいるからこそ築ける関係性もあると思いますね。

(画像提供:Huuuu)

柿次郎さん それはあるね。僕、すぐ風呂に誘うんですよ。夕方5時くらいに、日向くんがまだ仕事をしていたとしても、「風呂入ろう!」って言っちゃう。長野はフィールドが多いので、「キノコ狩り行こう」とか「DIYやろう」とかもすぐに誘うしね。

日向さん 急な誘いに乗ってもなんとかなるように、公私のバランスを取って働いています。「そういう働き方がいいな」と思える人は、きっとHuuuuと相性がいいですね。

ーーHuuuuのディレクターとして働くことで得られるものや、やりがいはなんだと思いますか?

柿次郎さん 全国各地に友達が増えますね。これは間違いない。普通の規範の中で生きているとなかなか出会えない、はみ出たおもしろい人たちといっぱい出会えます。現状ディレクター的な働き方もしている二人はどう?

藤原さん 制作会社に丸投げするのではなく、顔のみえるフリーランスの方に依頼することが多いので、あらゆるクリエーターとの関係値は自ずと広く深くなりますね。プロジェクトを動かす上でのディレクションのスキルも、仕事をすればするだけ身に付くはず。

日向さん たしかに。遊びの誘いが多すぎて、遊びの場だけでディレクションやスタッフィングがほとんど終わる時もありますよね(笑)。飲みに行って仲良くなれるので、いざ仕事をお願いするときに話が早いんですよ。

柿次郎さん それから、自分の関わる仕事がちゃんと人に届く実感が得られる。たとえば自分が関わった記事を読んだ人から「読んだよ!」と直接言われる機会はすごく多いだろうし、イベントやプロジェクトを通して、参加した人、関わった人の声が聞ける。「誰のために、なんのためにこの仕事をしているんだろう」と疑問に思うことは、ほとんどないんじゃないかな。

関係性が近いからこそ、手を抜けない。常に期待を上回るアウトプットを目指し続ける

ーー遊びながらも仕事ができ、関係性と手応えが得られると。逆に、大変なことはなんだと思いますか?

柿次郎さん 最近採用した新卒のメンバーには、「展開が早すぎてわからない。なんで同時にあれもこれも動いてるんですか!?」と言われましたね。Huuuuは僕の思いつきで動くことが多いし、やっていることがダイナミックなので、思考する量は必然的に増えます。同時に5つも6つもプロジェクトを走らせて、ギリギリなのになぜか最後には帳尻が合う。そんな環境をおもしろがれないときついかもしれませんね。

ーー社員として働いているお二人はどうですか?

藤原さん 小さいチームで動いていくことが多いので、裁量があり自由度が高い分、自分次第で大きく結果が変わることも多いです。責任を曖昧にすることができない。関わる人との関係性が仕事に直結している分、期待値も高いと思います。

日向さん メディアに携わる人全般に言える事かもしれないけれど、人の言葉を預かる以上、中途半端なことはできない。それは同時にやりがいでもありますが、たったひとつの記事で、良くも悪くも誰かの人生を変えてしまうこともあるので、責任や重みは常に感じています。

会社の規模もまだそんなに大きくはないので、「やれること全部やらないと」という感じも常にありますね。

柿次郎さん 僕でさえ、「誰か俺を止めてくれ!」ってぼやく時があるからね(笑)。でも、思いつくことがやめられない。「泥臭いことも全部やる」って決めている。会社が9年も続いてるのは、弱者の生存戦略として、「やらなくていいことまで必要以上にやっているだけ」なんですよ。僕らの賞味期限も決まっているので。

ーー賞味期限というのは?

柿次郎さん 創業から10年経ったら、会社経営を一旦区切ると公言しているんです。解散するのか、このまま継続するのか、別の形にするのかを立ち止まって考えたいなと。今が9期目なので、あと2年を切っています。

だから、「向こう10年はHuuuuで働きたい!」という人よりは、「長野のHuuuuという会社に、この先の人生のヒントがある気がする!」というくらいの距離感の人がベストな気がする。2年後に会社が急に解散しても、どこでも生きていける状態になってる自信がある、もしくはそうなりたい人。僕は「人生は仕事が全て」だとはまったく思っていないので、「Huuuuに今流れて来ている風を受け止めて、自分の人生の新しい道筋を切り開きたい」みたいなモチベーションがある人の方が、今のHuuuuにはハマりそうだな。

日向さん 僕は前々から、Huuuuは会社というより、運動体だと思っていて。「ずっと続く」と思うとやっぱマンネリ化もするし、鈍感にもなる。これもHuuuuのオルタナティブ性一つだと捉えてます。「会社は常に成長し続けなければならない」という価値観に対する、柿次郎さんなりのアンサーというか。

柿次郎さん でも、これだけおもろくて社会に必要なことをやってきた会社が、2年後にうまくいかなくなってるんだとしたら、それは世の中との相性が悪いわけだから、潔くやめた方がいいと思うんですよ。

でも、そうならないかもしれないよね。うちみたいな会社が、すごくうまくいく未来があるかもしれない。その未来のために、一緒に進める仲間が増えたら嬉しいですね。

もっと早く、もっと遠く。今よりおもしろい未来のために

取材中、三人の口から何度も「そっちのほうがおもしろい!」という言葉が出てきました。クライアントの求めることや、社会の流れを読みながら、より「おもしろそう」な方へと舵を切り続けてきたHuuuu。

「おもしろいこと」をする。

そのためには、突飛なアイデアを思いつく力が必要だと感じるかもしれません。しかし、前に進んでいくための道を整備したり、大きく飛ぶために地盤を固める役割も必要です。

編集者、クリエイター、そして地域で活動するプレーヤーたちと手を組み、ゼロからプロジェクトを立ち上げ、回していく。そんな仕事を積み重ねた先には、きっとおもしろい未来が待っているはず。

「その未来、一緒に進んでいきましょう!!」。そう胸を叩きたくなったあなた。Huuuuの仲間に加わってみませんか?

(編集・撮影:山中散歩)

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今回の取材の様子は、Huuuuの音声コンテンツ『風の穴ラジオ』で配信されています。さらに詳しく求人について知りたい方は、ぜひお聞きください!

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