もうすぐバレンタインですね!
さてみなさん、バレンタインなんて自分には関係ない! なんて思ってたりしませんか?
特別な人がいなくても、プレゼントをあげることを通して、周りの人や自分とのつながりを深める絶好の機会。それがバレンタインではないか、とわたしは思います。
実際に心理学の研究では、「誰かにギフトをすることは相手を幸せにするだけでなく、自分自身の健康や幸福につながる」ことが示されています。(参照元)
そこで今回はプレゼントした相手はもちろんのこと、送った自分も周りの人もみんなが喜ぶ、サプライズプレゼントを送るヒントになりそうな記事を5つご紹介します。きっとあなたも、これを読んだら誰かに何かをプレゼントしたくなるはず!
相手を笑顔にすることで、自分が笑顔になるプレゼント
誕生日プレゼントはいらない。6歳の女の子が、おもちゃやパーティーの代わりに両親に望んだことって? by 市川里穂さん
「人のためになることがわたしの幸せ」。そんな思いを叶えて、かけがえのない1日を経験した6歳の女の子の物語です。
なんどもなんども両親にお願いして、自分のための誕生日プレゼントの費用を使って、お祝いのときに食べるようなごちそうをホームレスの方々に用意したアルマーニちゃん。お誕生日当日にごちそうを配っている姿は本当に嬉しそう!
誰かを想って何かをするって、実は何より自分を幸せにすることなのかもしれません。まずはちょっとできた時間を使って相手も自分も喜ぶことって何だろう、とワクワクしながら想像をふくらます時間をつくってみましょう!
86歳のおじいちゃんが新しく挑戦した、みんなが喜ぶプレゼント
新しいことを始めるのに、年齢は関係ない。86歳のおじいちゃんからの「贈り物」は、地域の未熟児たちへの手編みニット帽300個! by 松尾茜さん
こちらの物語の主人公は86歳で介護をされながらも「社会の役に立てることがあるはず!」と思い続けていたおじいちゃん。未熟児の子どもたちを冷えから守るため、手編みニット帽づくりに挑戦しプレゼントしました。
最初はつくるのに4日もかかったというニット帽も、今では数時間でできるまでに! そんなおじいちゃんの小さな挑戦はまたたく間に広がり、もらった家族だけではなく、周りの人たちも、そしてつくっているおじいちゃんも、みんなが喜ぶ大きな輪になっていきます。
誰かを思い浮かべながら、何か新しい挑戦として手づくりしてみるのも楽しいかもしれませんね!
見えないあなたのために、心を込めてつくるプレゼント
「あなたのためにランチをつくったの。自由に持っていって!」メリーランド州郊外に出現した、正体不明のママからの美味しい贈り物。 by 小澤萌子さん
匿名の「近所のママ」が「お腹が空いてお困りのあなたに」と毎日ランチを用意して置いてくれるという、とてもほっこりするプレゼント。コロナ禍が始まったばかりのアメリカで起きたことでした。もらった人たちは善意を受け取る幸せを感じ、その地域に住む人たちや世界中にもいい影響を与えているのだそう。
普段の生活の中で自分がやっていることをいかして、地域に貢献できる。誰かに何かをするというのは、決して難しいことではないと教えてくれます。
わたしの「何か」で誰かが喜ぶプレゼント
入場料は「ロン毛」! メタルファンの髪で、がんと闘う子どもたちのウィッグをつくるライブイベント「HAIRFEST」 by 丸原孝紀さん
「みんないい人すぎるでしょ!? わたし何も特技なんてないし!」
そんなことを感じたあなた。
いやいや、何が喜ばれるかはわかりません! ちょっと見方を変えただけで、自分にとっては大したことのないものでも、他の人にはとってもうれしいものかもしれないのです!
こちらはそんなことを教えてくれる記事。小児がんと闘う子どもたちのためにウィッグを届けたいという思いから、メタルバンドのライブイベントを企画し、なんと入場料を「髪の毛」に!
これにより通常1年かけて集める分のウィッグや寄付が一気に集まり、さらには小児がんへの注目も高まることになったのだそう。
誰か困っている人はいないかな?
その人は一体何に困っているんだろう?
そう考えてみるだけでも相手へ喜ばれるプレゼントはたくさん出てくるかもしれませんね!
困っている人みんなをつなぐ、新しいプレゼントのカタチ
ここにある食べ物、好きなだけ持っていって! お腹と心を満たす無料食品店「The Free Store」が成り立つ理由。 by 加茂信志さん
最後にご紹介するのはニュージーランドにある無料食品店の記事です。
地元のカフェやレストランで余ってしまった食品を、その日食べるものがなく困っている人に分配していく店をつくったのです。「誰でも、どんな理由でも、好きなだけ」持っていけるというルールが話題になり、開店時間は日々たった1時間にも関わらず、毎日約100人が集まる賑わいぶりなのだとか。
人間関係が希薄になり孤立感を感じやすい現代社会で、お腹だけでなく心も満たされる「人と人のつながりの場」にもなっているのだそう。
この場所で食べ物をもらった人たちが、「もらい続けるだけでなく自分も何かしたい」という思いで、運営ボランティアとして参加する流れも始まっており、もらった恩を次の人に送る「ギフトエコノミー」が形になっています。
いかがでしたか?
プレゼントって聞くと、何かを買ってきれいにラッピングする。そんなイメージが強いですが、わざわざ新しいものを買うことだけが、贈り物を準備する方法ではないのかもしれませんね。
まずはあなたができることで、何かサプライズプレゼントを考えてみませんか?
[via Cleveland Clinic, Unsplash]
(Text: 細矢香織)