芸術の秋がやってきましたね!
入場制限はある様子ですが、みなさんは今、どんな美術館へ足を運びたいですか?
美術館には、絵画や、写真、彫刻、工芸品などさまざまな展示品がありますが、今回ご紹介するのは「幸せ」を展示する美術館「the Happiness Museum」!
コロナ禍まっただ中の2020年7月、コペンハーゲンにオープン。そのテーマは、「幸福の探求」。さまざまな場所・時代の人々にとっての「幸せ」を表現する膨大なコレクションが展示されています。
そもそも幸せを作品として形にできるの?
主観的な「幸せ」という価値観をどのように展示しているの?
みなさんにご紹介していきましょう!
このようにさまざまな作品や、幸せの定義の歴史などを学ぶことができる「the Happiness Museum」。
そんな展示作品のひとつに、普通の美術館ではなかなか出会わない「トマトの種」があります。
このトマトの種を寄贈したのは、Katie Diez(以下、ケイティさん)。父親を亡くした経験から、トラウマや喪失を経験した子どもたちにトマトの種を植えるセラピストとして活動しています。
なぜ、トマトの種が「幸せ」なのでしょうか?
10年前に父が癌で亡くなったときに、母から父のドレスシャツをもらい、それを引っ張りだすのに10年かかりました。そのシャツをなにか意味のあることをしたいと思い、キルトをつくり始めたのです。
そのときにトマトの種がくっついていることに気がつき、気まぐれでその種に水をつけたら芽がでてきました。それからの数週間で、この小さな種は10フィート(3メートル)の高さのトマトに成長したんです! トマトの種は生と死の象徴なんです。それ以来、私はトマトの種を収穫して、愛する人を失った人たちに分け与えています。
デンマークに生まれた、黄色の旗が目印の幸せの美術館。いかがでしたでしょうか?
目で見ることも触ることもできない「幸せ」が、このように展示することにとても驚かされました。
何気なく過ごす私たちの日常の暮らしも、作品になるのかもしれません。「私ならどんな作品になるかな?」と、この機会に考えてみませんか?
[via goodnewsnetwork, cnn, theHappinessMuseum, Instagram]
(Text: MizunoAtsumi、小澤萌子、亀山咲、塩澤僚子、細矢香織、あいだきみこ、スズキコウタ)