みなさん、今日、何回手を洗いしましたか?
マスクや消毒が当たり前になりましたが、こまめに手洗いをするようになった方もきっと多いはず。
今年はインフルエンザに感染した人数が2011年以降最も少なく、手洗いの効果があったことが伝えられています。
たかが手洗い、されど手洗い。
新型コロナウイルスの感染予防には必要不可欠であり、日本で当たり前ことのように思いますが、ユニセフによると、基本的な手洗い設備が自宅にあるのは、世界で5人のうち3人に限られており、30億人が家で手洗いができない状況にあるのです。
そんななか、この「手洗い」の大切さを知った、ケニアの小さな村に住む9歳の少年が大きな発明をしました!
今回の主人公は、Stephen Wamukota(以下、スティーヴンくん)、9歳。スティーヴンくんは、テレビで新型コロナウイルスの予防法を見て、木材やバケツなど、誰でも簡単に手に入る材料を使って、「足踏み手洗い機」をつくってしまったのです!
スティーヴンくんの住む村では新型コロナウイルスの感染者はひとりも出ていませんでしたが、修理工の仕事を営む父親のジェイムズさんはこの土地にもいずれウイルスが来るのではと心配しています。
そんなある日、ジェイムズさんが仕事から帰宅すると、窓のフレームをつくるために買っておいた木材の破片を使って、スティーヴンくんがこの機械をつくり上げていたのだそうです。
普段からお父さんの仕事を見ては「もっと学びたい」と熱心に話していたスティーヴンくん。新型コロナウイルスを予防するには手洗いが大事。そう気づいた頃に、テレビで車を組み立てている人たちの映像を見て、この「足踏み手洗い機」の発明を思いついたのだそう!
息子を誇りに思ったジェイムズさんがスティーヴンくんの発明の写真をFacebookに載せたところ、瞬く間に拡散され、なんと大統領勲章を授与されることに!
スティーヴンくん 世界中でウイルスが蔓延していると聞いたので、シンプルにつくれるこの機械がケニアだけでなく、各地で使われたらうれしいです。
熱心さとたまたま見た映像から生まれた今回の発明。
きっとこの足踏み手洗い機をつくっているときは「ああかな? こうかな?」とワクワクしながらつくっていたのでしょうね。
何かを始めるとき、自分が興味のあることでも「失敗するかもしれない」という思いが出てきて、チャレンジすることをためらってしまうことがあります。スティーブンくんの行動は、「まずはやってみよう!」と背中を押してくれている気がします。
みなさんも挑戦してみたいけど、できていないことありませんか?
今年は「チャレンジの秋」にトライしてみてはいかがでしょうか?
[via bbc, Twitter,TOKYO Web,Unicef, YouTube
(Text: 細矢香織)
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