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渋滞やラッシュが憂鬱。そんなイライラする毎日とは、おサラバできるかも? 水上を自動疾走する「CrossWater Taxi」の可能性。

みなさんは、最近イライラしたことってありますか?

私はこれまで車で通勤していたのですが、空いているときなら40分ほどで済むところを1時間かけて移動しなければいけない朝もよくあること。そんな通勤ラッシュや渋滞・混雑に毎日うんざりしている方は多いのではないでしょうか?

音楽やラジオを聞いたり。
本を読んだり。
もっと楽しく移動時間を過ごせる方法はないのか…

今回は、そんな私たちの悩みを解決してくれるかもしれない、水上を疾走する新しい交通手段「CrossWater Taxi」をご紹介します!

「CrossWater Taxi」は、より速く、より安く、より安全で、より環境に優しく河川や湖を横断する“4方良し“の全自動運転型水上タクシー。エレベーターに乗るような感覚で、水の上を移動できるのだそう。

屋根にはソーラーパネルが設置されていて、太陽光の力とバッテリーで動く電気式。内部の壁には、タッチパネルのスクリーンも搭載され、YouTubeやNetflix、Spotifyなどのアプリを18箇所に設置されたスピーカーとともに、楽しむこともできます。川を移動しながら、車内でパーティーをすることもできそう!

自動運転で水上を走って、事故にならないの? 沈没しないの? と、心配になるかもしれませんが、大丈夫!

AIが360度周囲の動きを感知し、近くを船が通るときには自動で止まったり、回避したりするので事故の心配はありません。さらに、この水上タクシーは防水性に優れ、波や揺れを抑える機能は搭載済み。万一異変があったときは、AIが緊急モードに切り替わり、酸素を生成し乗客を保護。そのうえで、迅速に最寄りの堤防まで輸送してくれるのです。

定員は15名ほど。24時間365日稼働することができ、移動時間を短縮するだけでなく、温度の自動調節や動画、音楽アプリに対応する機能などを備え、移動を楽しく快適なものへと変えてくれます。

定員は15名ほど。24時間365日稼働することができ、移動時間を短縮するだけでなく、温度の自動調節や動画、音楽アプリに対応する機能などを備え、移動を楽しく快適なものへと変えてくれます。

もし東京に「CrossWater Taxi」が導入されたら?

もし、わたしたちの生活にこんな水上タクシーがあったら…例えば、東京都に住んでいる人が「CrossWater Taxi」を電車のように、日常的に使えたらどんな変化が生まれるでしょうか?

東京都港区の芝浦地区と台場地区を結ぶレインボーブリッジの交通量は、1日でおよそ6万台。(出典元)事故で渋滞してしまうことも、雪の日や風の強い日には通行止めになってしまうことも、少なくありません。

そのうえ、レインボーブリッジをはさむ湾岸エリアは、選手村や競技会場が集まるオリンピック中心地。東京オリンピック開催時には物流が止まってしまったり、ひどい渋滞が起こるのではないかと懸念されています。

もしそんな東京に「CrossWater Taxi」があったら、渋滞回避で心が軽くなるのはもちろん、排気ガスも出さずに移動することができるので、環境に優しく快適な移動の選択肢が増えることに!

「CrossWater Taxi」は、河川を横断するだけでなく、海上の移動や、人工島間の移動にも適応しています。

キラキラひかるレインボーブリッジを見上げながら、ガソリンを使うことなく、渋滞もなく、水上を滑るように走りながらオリンピック会場へ向かう。「CrossWater Taxi」を世界の人々が使うことになったら、新しい水上でのコミュニケーションも生まれるかもしれません。

2020年9月現在、クラウドファンディングで目標の3倍以上の資金を集めているこのプロジェクト。

風を切って走る水上タクシーによって、移動が私たちの楽しみになる未来も、すぐそこまで来ているのかもしれないですね!

[via CrossWater, YouTube]

– NEXT ACTION –

過去には、ナイジェリアでアップサイクルでつくられた水陸両用ジェットカーも紹介しました。「〇〇年後のまちに、こんな乗り物があったらいいな」と妄想してみませんか?

できない理由ばかり考えていたら、発明は生まれない。ナイジェリア発、廃品でつくられた水陸両用ジェットカー「Kenny Jet」

(Text: MizunoAtsumi、小澤萌子、亀山咲、塩澤僚子、細矢香織、あいだきみこ、スズキコウタ)
(構成: MizunoAtsumi)