みなさんは新型コロナウイルスによる外出自粛期間に、どんなことをして過ごしていましたか?
わたしは、様々なオンライン〇〇を体験しました。例えば、オンライン映画上映会、オンライン瞑想会など。これらのイベントを通して、初めてオンライン友達もできました。
とはいっても、外出できない家での生活はなんとなく過ごすと退屈になってしまいました。かといって、他に何か面白いことを考えてみようかなとしても、なんだか面倒くさく感じたのも正直なところです。
「家でこれからどう過ごそう・・」と、悩んだのはわたしだけではないはず。その一方で、自身の発想力やユーモアのセンスをいかし、自粛期間の退屈さから抜け出した人もいるようです。
今回ご紹介するのは、イギリスで普段はセールスマンをしているPaul Vaughan(以下、ポールさん)。ロックダウン中、仕事がなくなってしまい、とても退屈に感じていたそう。そこで「自宅の庭でくつろいだりストレスを解消したりする方法はないか」と考え始めました。やがて思いついたのは、風呂を設置することでした。
数年前に、魚の水槽として使っていたものを風呂の浴槽にしたんだ。またいつか魚のために使おうと思っていたんだけれど、コロナで外出できなくなったのと、あまりにもいい天気だから、風呂をつくることにしたんだよ。
もともと、水槽の水はろ過されているので綺麗だそうですが、それを風呂にしてしまうという発想には驚きます。ですが、驚きはそこで終わりません。なんと、船外モーターを取り付け泡を発生させることで、ジャグジーにしてしまったんです!
遊び心あふれる作品ですね。風呂なのでお湯が必要ですが、ポールさんはなんと太陽光で風呂の水を温められる仕組みまで開発。ユニークさはもちろん、コストパフォーマンス、環境への配慮もばっちりです!
ポールさんはこう話します。
これ、全然効率的じゃないよ。太陽光で水が温まるのは、すごくゆっくり、ゆっくりだからね。だけど、これでもちゃんと風呂として使えているんだ。
ポールさんのつくったジャグジーは地元のラジオにも取り上げられ、「わたしのサインがほしいときは、ソーシャル・ディスタンスを守って列をつくってね」というジョークを自身のFacebookで投稿しています(笑)
”つくる”ことに正解はありません。「お洒落じゃなきゃ!」などと気にせず、自分がつくってみたいものへの想像を膨らましてみる。そうして考え始める瞬間から、楽しい時間が始まっているのだとポールさんから教えてもらいました。
みなさんも、消費だけを楽しむ生活ではなく、何か一つに時間をかけて取り組んだり、自分で“つくる”ことの楽しさを味わってみませんか? そこにあなたらしい発想力、ユーモアさがあったら自分だけでなく誰かも笑顔にできるかもしれませんね。
[via GOOD NEWS NETWORK, Facebook]
(Text: 亀山咲)