7月からレジ袋が有料になりましたね。このタイミングで綿製のエコバッグなどを新しく買った人もいるかと思います。しかし、コットンのバッグは本当に環境にいいのでしょうか?
デンマーク政府のレポートによると、コットンバッグはなんと7,100回使って、やっとポリ袋1枚と同じ環境負荷になるとのこと。綿をつくるCO2排出量は、ポリエステルよりもはるかに多いのです。
衝撃的なこの真相をわたしはアメリカの子ども向け学習プロジェクト「Earth School」の動画で知りました。新型コロナウイルスの影響で学校に行けなくなった子どもたちのために、TEDの学習プログラム「TED-Ed」と国連の関連組織「UNEP」が始めたサイエンススクールです。
「Earth School」は、地球や自然をテーマにした30本のアニメーション動画をYouTubeで公開しています。コンテンツを監修しているのは、ナショナルジオグラフィックやWWF、オリンピック委員会といった50を超える団体と多くの専門家たち。スマートフォン、Tシャツ、コンポスト、昆虫食、…多岐にわたるトピックたちに、子どもも大人も飽きることがありません。
コットンバッグとポリ袋の比較をしているプラスチックについての動画。日本語字幕もあります
ぜひ「Earth School」でお気に入りの動画をみつけて、地球にとってよいことをひとつ、行動に移してみましょう。
コロナ渦でも、地球を考える日を忘れない
ところで、この「Earth School」がスタートしたのは、2020年4月22日の「アースデイ(またはアースデー、別名: 地球の日、英: Earth Day)」。アースデイとは、地球のことを考え、行動する日です。毎年、世界各地でさまざまな団体がサステナブルな社会を表現するイベントやアクションを起こします。
アースデイの歴史は、遡ること1970年のアメリカ。学生運動や市民運動が盛んだったこの時代、2,000万人以上の人が参加する大きなイベントとなりました。
コロナ禍まっただ中の2020年4月22日、アースデイはめでたく50周年を迎えました。オンライン上では自然や地球にまつわるメッセージがあふれ、かつてないほどのにぎわいに。
毎年10万人以上の来場者を代々木公園で迎えてきた「アースデイ東京」は、急遽全てのコンテンツがオンラインに変更されました。一部はアーカイブされて、YouTubeでいつでも見れるようになっています。
もっと身近なところにもアースデイが。Googleの検索ページトップのロゴ「Google Doodle」にはミツバチのゲームが現れ、オンラインゲーム「あつまれどうぶつの森(通称、あつ森)」ではアースデイにちなんだイベントが開催されました。
「毎日がアースデイ」を掲げているバリ島の学校「Green School Bali」でも、自然や地球のアートをシェアするアートチャレンジを開催。1年生として通っていたわたしの息子も、ねんど遊びを通して地球に詳しくなりました。
コロナをきっかけに一気にオンライン化したアースデイ。動画を見たりアートを楽しんで、息子もわたしも「へー! 知らなかった! 」「楽しい! 」の連続でした。
でも、自然のことを知れば知るほど痛感したのは、地球と自分たちの生活は複雑に絡み合っているということ。コロナだってそう。農地を求めてコウモリのいる森を開拓した人間がもたらした結果である見方もあります。
人間と地球の関係がたとえどれだけ複雑であっても、地球の未来がわたしたちの行動の延長線上にあることに変わりはありません。地球の未来をよくする選択肢を、少しずつ自分の中で増やしていけるといいですね。
– NEXT ACTION –
EVENT INFO.
日本人母と子に聞く! バリ島グリーンスクール、小学1年生1年間どうだった?
2020年7月11日(土)午後3時〜
登壇: あいだきみこ
聞き手: 相原りさ、小倉奈緒子
詳細はこちらへ!
https://www.facebook.com/events/263934061605111/
[via Earth school, Earth day, GSB GAIA PROJECT, TIME, アースデイ東京, GameWith]
(Text: あいだきみこ)
(Top Photo by NASA on Unsplash)