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セミナー通いで“学んだ気になっている人”へ。徳谷柿次郎が選ぶ未来をつくりたい人のための一冊

地域活性、メディアの情報発信、未来づくり… 。何かを始めるときに欠かせないのが「編集」です。62歳にして現役・都築響一。全国の珍スポットや地方出身ラッパー、独居老人、死刑囚など、大半の人が通り過ぎてしまうようなジャンルの価値を見極めて、徹底的に 現場を取材し続ける姿勢は、方法論を超えた生き様ともいえます。だが、それが正しくも強い。編集の物差しを持ち続けたいと再認識しました。

この本に出会ったのは『ジモコロ』というウェブメディアの編集長を始めた矢先。地方 取材のやり方を模索している最中だったこともあり、かなり衝撃を受けました。

何も知らない土地に入り込んで、一次情報を足で掴む。とにかく現場に出向き続ける。 その繰り返しに自信を持てたのは大きな体験でした。またどれだけ仕事のステージが変わっても、現場感のある仕事にどれだけ取り組めるのかが、自分の賞味期限を決める のかもしれない…と自覚するようになりました。

自己啓発本やセミナー通いだけで「学んだ気になっている」。そう感じているような人にこそ、手にとってほしいです。

『圏外編集者』

『圏外編集者』

著者:都築響一


選んだ人:徳谷柿次郎
株式会社 Huuuu 代表取締役。おじさん界代表。 ジモコロ編集長として全国 47 都道府県を取材したり、ローカル領域で編集してます。趣味→ヒップホップ、温泉、カレー、コーヒー、民俗学など。

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