待ちに待った赤ちゃん。元気な産声を発するその姿は、かわいさそのものですよね。
と同時に、生まれたその日から始まる育児。いつでもどこでも赤ちゃんの面倒をつきっきりで見るのは、仕事や家事があるとなかなか難しい…。ときには別の部屋で寝かせたり、誰かに預けたりすることもあるでしょう。
そんなとき、離れていても赤ちゃんの様子がわかると安心だと思いませんか?
海外ではそんなお父さんお母さんの思いを汲み取った、テクノロジーにもデザインにも優れた「Raybaby」というベビーモニターが開発されています。
「Raybaby」は通常のベビーモニター同様に、赤ちゃんの姿や声を離れた場所から確認できるのはもちろん、赤ちゃんの呼吸数を98%の正確さで計測。呼吸に異変があった場合はすぐに連動したアプリで知らせてくれます。
熱があるときや寝返りをうったときもリアルタイムで伝えてくれるので。別の部屋にいるときや夜寝ているときも心強いですね。
また、赤ちゃんの睡眠パターンを記録し、よりよく眠れるようにアプリを通して提案してくれる機能もあります。
赤ちゃんの呼吸や睡眠を管理するベビーモニターは、従来のものであれば赤ちゃんの身体に装着が必要でしたが、「Raybaby」では2メートル以上離れたところからでも計測が可能です。体に直接取り付けることはないので、赤ちゃんを煩わせることがありません。
「Raybaby」は性能だけでなくデザインにもこだわっています。テクノロジーや機械という言葉から一旦離れ考案されたそのデザインは、小さい子が遊ぶ木のおもちゃから着想を得たそう。
丸みを帯びた形はどこか生き物を連想させ、親しみがもてるよう工夫されています。ビビッドな2色使いはシンプルで、子ども部屋やリビングのインテリアにも馴染みやすいですね!
「Raybaby」はスタートアップカンパニーである「Ray iot solutions」が、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」と「HAX」の協力のもと開発。2017年夏に発売を開始する予定です。
オンライン上で展開していたクラウドファンディングでは目標金額を大きく上回り、世界中の小さい子をもつ親から期待が高まっている模様。
実際に、ふたりの子どもを持つ母親からは以下のような声が寄せられています。
私の子どもは呼吸に異常があり、入院していました。退院後は一晩中、息子がちゃんと呼吸をしているか見守る日々。「Raybaby」があればそういった心配や負担も軽くなると思います。
「Ray iot solutions」の共同設立者、そしてエンジニアでもあるRanjana(以下、ランヤナさん)、Aardra(以下、アードラさん)、Sanchi(以下、サンチさん)はプロジェクトの背景を語っています。
長年にわたる自らの育児経験を通じ、私たちは赤ちゃんの安全と健康を守るために胸に手をあてて確認したり、モニター越しに様子を見たりするよりも良い方法があるのではないかと考えました。デザイン、機能そして正確性にこだわった「Raybaby」は、育児を助け、親の負担を軽減してくれると確信しています。
自分に加えて赤ちゃんを見守ってくれる正確なテクノロジーがあれば安心ですし、気持ちも楽になりますよね。
親になったからといって、すべてを自分で解決しようとする必要はありません。子育てだけでなく日々の生活でも、一人で抱え込みそうになったとき、一呼吸おいて“自分以外の人やものに頼る”ということを考えてみませんか?
[via RaybabyOffice for ProductDesignKICKSTARTERdesignboom engadgetTechCrunchCnet]
(Text: 菅原沙妃)
(編集: スズキコウタ)