みなさんは、最後に愛や友情を言葉に出して、誰かに投げかけたのはいつですか?
「何年も前で覚えていない」という方もいれば、「毎朝、家を出る時に言う」という方もいて、きっと様々でしょう。でも、シャイだと言われる、私たち日本人はつい恥ずかしく感じて、なかなか言葉に出して伝える機会が少ないかもしれません。
日頃感じていたり、胸に抱いていても、なかなか思い切って声に出せない愛や友情。それを思い切って伝えてみようという企画が、ロサンゼルスのとある街中で行われました。その名も、「Street Compliments(ストリートから聞こえる感謝の言葉)」。
企画はいたってシンプルです。言葉を投げかける人が画面左のボックスに入り、マイクに向かって自分の思いを伝えます。すると画面右の巨大なヘッドフォンから、自分に対して贈られた思いを聞くことができるという仕組みです。
たとえば、恋人に出会えたことの幸せを伝えたり。
友だちに対して、友情をぶつける若者。
父親への愛を伝える男の子。
最後にはお互いの手を取り、握手したり。
思わず抱き合ってしまう人たちも。
人それぞれ、様々な感情が伝わってきます。私は自分が想像していた以上に、この世界は愛や友情などの心をほっこりさせる気持ちで包まれているのだと感じました。
思いを伝える機会が、未来を明るくする!
この動画が公開されると、世界中から多くのコメントが殺到! お互いの感情を打ち明けて心でつながることに、希望を感じた人が多かった様子。
「これは、本当に素晴らしいアイデアだ!」
「愛を伝え合っている夫婦が可愛らしい。」
「これこそ、人類が今まで生きながらえてきた理由だよ。こういう思いを伝える機会があると、未来はきっと明るくなるよね。」
このプロジェクトを立ち上げたのは、心がほっこりするコンテンツを制作する企業「Soul Pancake」。
彼らは、広告やブランディング、デザイン、マーケティングを得意とするロサンゼルス発のクリエイティブエージェンシーです。彼らの哲学は、
みなさんに、人間らしさとは何かに気づかせ、ものすごく良いことをしているような気分にさせることが私たちのミッションです。人の心を開くもの、人に頭で考えさせるもの。そんなものをつくっています。
というもの。今回の「Street Compliments」にも、その哲学がしっかりと込められていますね。
もしかしたら、「こんな大それたブースが無くても、自分の気持ちを相手に伝えるようにならないとダメだよね」と感じる方もいるかもしれません。でも、こういう特別な機会に恵まれると、なかなか伝えられなかった本心が伝えられ、気持ちを伝える自分自身もスッキリするかも。
冒頭の問いかけで、最後に愛や友情を伝え合ったのがいつだか思い出せなかったみなさん、今からでも遅くありません。あなたの本当の思いを大切な人に伝えてみてください。声に出して伝えるのは恥ずかしいかもしれませんが、きっとその人を幸せな気持ちにさせることができるはずですよ。
[via GoodNewsNetwork, SoulPancake Street Team, lybio.net, Soul Pancake, Soul Pancake Creative.com retrieved November 2016]
(Text: 米津琢磨)
(編集: スズキコウタ)