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ドライバーの意識をモデルチェンジ! 子どもの手書きスピードメーターで交通事故を減らす「REDUCE SPEED DIAL」

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世界最大の広告・コミュニケーションの祭典、「カンヌ・クリエイティビティ・フェスティバル」。「Cannes Lions 2015」では2015年の受賞作の中から、新たなアクションを考える刺激になるような、ソーシャルグッドな広告を連載で紹介していきます。今回ご紹介するのは、ニュージーランドの事例です。

エアバッグや自動ブレーキなど、クルマの安全技術はどんどん進歩していますが、自動車事故は後を絶ちません。ニュージーランドで2011年から2014年までに起きた自動車事故の原因のトップは、スピードの出しすぎ。

クルマの安全技術がいくら進歩しても、ドライバーが無茶な運転をし続ける限り、事故はなくなりません。必要なのはクルマの性能の向上だけでなく、ドライバーの意識を変えることなのです。そこでニュージーランドのフォルクスワーゲンは、クルマにある工夫を取り入れる実験を行いました。

着目したのは、スピードメーターのパネル。ふつうスピードメーターのパネルにはきまった書体の数字が印刷されていますよね。そのパネルを、タブレットを使ってドライバーの子どもが自由に、手書き風にカスタマイズできるようにしたのです。
 
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タブレットを渡された子どもたちは、ワクワクしながら思い思いの色や形で数字を書いていきます。中には、「ママだいすき」とか、大きい数字のところに「こんなに飛ばすとあぶないよ」というメッセージを書く子どもも。
 
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いつもの道や高速道路などではついついスピードを出しがちですが、ダッシュボードに自分の愛する子どもの手書き文字やメッセージがのっていたりすると、心にブレーキがかかっちゃいますよね。

この実験的なパネルを採用したクルマを購入した4家族のその後を調査すると、明らかに運転マナーの改善が見られたということです。この実験の模様は広告とソーシャルメディアでニュージーランド中に広く発進され、スピードの出し過ぎや安全運転への意識を高めることにつながりました。
 

自動車メーカーがクルマそのものではなく、ドライバーの意識や行動を設計することにチャレンジしたこの事例は、人とクルマ、そして社会がもっと幸せなかたちでつながれることを感じさせてくれますね。

(翻訳アシスタント:スズキコウタ/「greenz global」編集部)