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スマホの画面ではなく、目の前の世界に視線を向けよう。Molly McLeodさんのデザインする待ち受け画面が、私たちに気づかせてくれること

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スマホではなく、まちを新しい目で観察してみない?

列に並んでいるとき。移動中の車内。あるいは、ちょっと友だちを待っているとき。そんなとき、スマートフォンに手を伸ばして、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSをチェックしている方は多いのではないでしょうか?

インターネットやスマートフォンは便利だけれど、それに依存して使いすぎずに、適度な距離を持っていたい。そんな人たちのなかで、今注目を浴びているのが「デジタルデトックス」というライフスタイル。

以前グリーンズでも米田智彦さんへのインタビューを紹介しましたが、インターネットから離れオフラインで過ごす時間を大事にしていくことで、半ば情報に依存した生活から抜け出し、ストレスの軽減や、より広い視座で自然や社会とのつながりを再認識させてくれるのだといいます。

とはいえ、「デジタルデトックスは考えたいけど、つい無意識にスマホを手にとってしまうんだよね」という方も、きっと多いかもしれません。

そんな方に特にオススメしたいのが、アメリカのグラフィックデザイナーで、「Code for America」の研究員でもあるMolly McLeod(以下、モーリーさん)がデザインを手がけるスマートフォンの待ち受け画面たちです。

実は、自身も「常にスマホをチェックする習慣から抜け出したい」と考えているというモーリーさん。彼女がその習慣から抜け出すために思いついたのは、自分のスマートフォンの待ち受け画面に、ちょっと皮肉が入りまじったメッセージを表示させることでした。
 
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写真を撮るまえに、今この瞬間を楽しもう!

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あなたにとってTwitterって必要? あなたのこころが求めてるものって、なんだろう?

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最近、ママに連絡した?

SNSやスマートフォンの進化によって、必要な情報を簡単に入手できたり、世界中の人々とスムーズに交流ができるようになりましたが、一方でついつい長い時間、使いすぎてしまいがち。

実際シマンテックの2012年度調査によると、日本人のインターネット利用者の平均使用時間は1日あたり約7時間。一日の3分の1近くを、通信機器に費やしていることになります。

モーリーさんは、こう話します。

この待ち受け画面によって、完全にSNSをシャットアウトするのは難しいかもしれません。ただ、すぐ無意識にスマートフォンを見てしまう癖に変化をもたらすことはできると思います。

実際、私自身が自分でつくった待ち受け画面を設定した数週間後から、SNSをチェックする自分の姿に意識的になり、使いすぎることがなくなりました。

スマートフォンの画面ではなく、その瞬間を楽しみ、自分の目の前の世界に視線を向ける人々が増えるといいですね。

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モーリーさん

スマートフォンをテーブルに置いて、目の前にいる友達や家族とのつながりを大切にしていくこと。それは、きっと自分自身の暮らしを丁寧に考えることにつながるはず。

インターネットに溢れている情報を手にすることもいいですが、ゆっくり贅沢に時間をつかって暮らしを楽しみ、まちを新しい目で観察することが、新しいアイデアを導き出す手がかりになることもありそうです。

みなさんも、この機会にオフラインで過ごす時間をスケジュールに入れてみてはいかがでしょうか?

[via psfk]
(Text: 大間千奈美)