みなさんは、普段街中で“募金”をすることはありますか?
街中や新聞で慈善団体を見かけて「募金しようかな」と思うことはあっても、募金先をいまいち信頼しきれなかったり、現金の持ち合わせがなかったりして、断念したことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
グリーンズでは過去に、駅のビルボード広告にクレジットカードをスワイプするだけで募金できる「THE SOCIAL SWIPE」を紹介しましたが、なにか好奇心をくすぐり気軽に寄付できる仕組みが生まれれば、より募金しやすくなると思いませんか?
今回は、イギリスの非営利団体「SnapDonate Foundation」のMark WarrickさんをCEOに、Alex Pellさん、Robin Dharaさん、Emma Mulqueenyさんたちが制作した”あと一歩を後押しする”アプリ「SnapDonate」を紹介します。
気になる使い方は、とても簡単! アプリを起動してチャリティー団体のロゴをスキャンするだけで募金の画面に接続され、そこから世界的に有名な「JustGiving」という信頼できる機関を通して、1万をこえる慈善団体に2ユーロ(約370円)以上の金額を募金できるのです!
一見ただのポスターなのに、、
自分なりの金額をえらべます
SnapDonateのしくみ
わたしも実際に使ってみました。アプリを起動しロゴにカメラをかざすと一瞬で募金画面に切り替わり、広告もでてこないし、募金をする側の個人情報が残ってしまう心配もありませんでした!
そして、クレジット取引などで必要とされる手数料はJustGivingが負担してくれるため、慈善団体は寄付された10ポンドをそのまま受け取れるそうです。
街中でもパシャリ!
JustGivingが力を貸してくれたのは、SnapDonateが「魔法のレンズ」という技術を備え持ち、ユーザーを楽しませてくれるアプリだからでしょうね。
わたしたちは、「寄付したい!」という団体を街中で見かけても、現金がないという理由で断念してしまうのは、すごくもったいないと思うんです。この無料アプリをつかえば、街中でも、電車の中でも、あるいはソファでテレビを見ているときでも、いつでも思い立ったら募金できます。
ぼくらはSnapDonateによって、”本当は寄付されていたはずの金額”を減らしていきたいんです。
と話す、SnapDonate Foundationのメンバーたち。アプリはリリース直後から話題沸騰となり、いまではJustGiving経由で13000以上の団体に寄付することができるそうです!
看板、Tシャツ、新聞、ネットなど、ロゴが読み取れればどこからでも参加できます。
たった1分で、QRコードもSMS認証も使わない、ポケットの中にある最先端のテクノロジーが提案する、楽しい募金のカタチ。
グリーンズも「greenz people」会員からの寄付収益をベースに運営することを目標にしていますが、これからの寄付募集に必要なことは、募金する側とされる側を”楽しさ”でつなげていく仕組みなのかもしれませんね。
[via:SnapDonate,GIGAOM,theguardian,engadget,JustGiving]
(企画 / Text: 中山智晶)