リー・ジャパン 絞り染めワークショップ
みなさんは、教科書では学べないことを体験してみたいと思ったことはありませんか?
今回は8月17日〜20日に開催された、中高生が持続可能な社会について学び、考えるイベント「サマーセッション」の中から、「コース1 環境と人間」のレポートを通して、“環境に優しくすること”について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
「コース1 環境と人間」の講師は、2日目がリー・ジャパン株式会社取締役の細川秀和さん、3日目がお菓子メーカーのマーケティング部とCSR推進部の方でした。
リー・ジャパンの細川さんからは、「エシカルファッションの可能性」というタイトルで、プレ・オーガニックコットンの仕組みと国内での取り組みに関する講義をしていただきました。その後、染料を使用してオリジナルTシャツ等をつくる絞り染め体験ワークショップを体験しました。
ここで驚いたのは、消費者が生産過程を意識しないで洋服を購入することは、途上国の生産者の労働環境をさらに悪化させる原因となること。
そしてそれが、貧富の差を広げ、さらに農地の生態系の崩壊を起こす可能性があるということです。とくに「消費者は洋服がつくられる製造過程を知らない」という一言が、とても心に残りました。
講義の様子
リー・ジャパン絞り染め体験ワークショップ
3日目は、お菓子メーカーの方から「森を作る農業“アグロフォレストリー”の取り組みについて」というタイトルで、チョコレートのやアグロフォレストリー農法のお話をしていただき、その後、アグロフォレストリーチョコの試食体験とチョコの改善点を話し合う商品開発ワークショップを行いました。
企業は利益だけ追求していると思いがちですが、このプログラムを通じて、環境にも社会にも人にもやさしい商品やサービスを提供している会社があることを知ることができました。
アグロフォレストリーについて説明
アグロフォレストリー チョコ ワークショップ発表風景
2つのプログラムに共通するのは、教科書では体験できない、環境問題に真剣に取り組んでいる企業の姿です。
未来の利益を見据えてプロジェクトを遂行するリー・ジャパンと、社会的責任を主軸として考えるアグロフォレストリー チョコレートの取り組み、どちらも環境に貢献をしている企業活動ですが、私たちはそのような背景を知らずに購入していたと思います。
安いとか有名な商品だという物事の一面から判断して購入せずに、よく調べてから購入などの行動をすることが大切なのではないでしょうか。ぜひあなたも、”地球の目線”で買い物をしてみませんか?