みなさんはプログラミングに興味はありますか?
インターネットが当たり前に使われている今、プログラミングが義務教育化される可能性もあるなど、テクノロジーに関する知識は必要不可欠な存在になりつつあります。
とはいえちょっとハードルが高いイメージもあるプログラミングを、子どもたちにも楽しく身近なものするにはどうしたらいいでしょうか。そのヒントとなりそうなのが、今回ご紹介するプログラミングを学ぶための絵本「Hello Ruby」です。
Hello Rubyを手がけたLinda Liukasさん(以下、リンダさん)は、フィンランド在住。
アメリカの元副大統領アル・ゴアさんのファンサイトづくりをきっかけにプログラミングに興味を持ちはじめ、大学で学んだあとはNPO団体「Rails Girls」を創設し、女の子たちにプログラミングを学ぶためのツールやコミュニティを提供していました。
ソフトウェアの構築で重要なのは、表現力、創造力、実践的な応用力です。それらを学ぶには、たとえば木と工具のように、加えたり壊したりつなげたり、考えて一からつくることを学べるようなツールが必要なんじゃないかなって。
こどもたちがいきなりパソコンに向かう前に、学べることってたくさんあると思うんです。
そこでリンダさんは、kickstarterを活用し、9,000人ものサポーターから380,700ドル(約3,800万円)の資金を集めることに成功。約3年かかって絵本を完成させました。
4才から7才向けに書かれたこの絵本は、少女ルビーが宝石を見つけるために、ペンギンやユキヒョウなどのキャラクターと冒険していくというストーリー。彼女のお父さんは何も指示してくれず、自分たちで考えてさまざまな課題を解決していきます。
今はプレオーダーを受け付けている段階ですが、一緒にワークブックも用意されているようで、冒険の途中で出てくる迷路やパズルを解きながら、楽しくプログラミングを勉強できる内容になっているとのこと。
Hello Rubyは女の子が主人公だけど、テクノロジーに性別は関係ないので、多くの子どもたちが寝る前に読んでくれるような本になるといいですね。なぜならこどもの頃に読んだ本は、ふしぎな魔法を起こすから!
と、リンダさん。
「こどもたちは原石」というたとえもありますが、こどもたちは、自分がもつ原石を宝石にするための”磨く方法”がわからないだけ。ルビーが冒険で探している宝石は、彼女自身が持つ”才能”なのかもしれませんね。
プログラミングが苦手…という方も、いざ触れてみると、意外な面白さを発見することもあるかもしれません。そして「プログラミング詳しいよ!」という方はぜひ、子どもたちでも楽しくプログラミングを学べるアイデアを考えてみませんか?
[via FAST COMPANY、KICK STARTER、the guardian、tumblr]
(Text: 松尾沙織)