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水の次は空気の問題を改善!ペルーの大学がつくった、空気をきれいにする巨大看板

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グリーンズで以前紹介した、南米・ペルーの名門工科大学「UTEC(The University of Engineering and Technology)」による空気から水をつくる巨大看板を覚えていますか? リマという砂漠都市につくられた、1日に約100Lの飲み水を生み出すことのできる看板です。

そんなリマでは水不足に限らず、大気汚染も深刻な問題。なぜなら途上国であるこの国では、建設業が急速に発展しているからです。その汚染レベルは、2012年に世界気象機関が「南米で最も高い」と判断し、WHO(世界保健機関)も地域住民に健康被害が出ると注意をうながすほど。(参照:Peru this Week#1, #2

”テクノロジーの力で世界を変える”がモットーのUTEC。今度は大気汚染を改善するために、空気をきれいにする巨大看板をつくりました!

この看板は、熱力学の原理を利用したもの。空気を水のフィルターに通すことで、大気中の汚れを水中に移すことができます。

建設が進む地域に建てられたこの看板は、1日に100,000m3もの空気をきれいにし、その働きは1,200本の木に相当するといいます。またこの方法は電気をほとんど使わず、使われた水も再利用することが可能。環境に更なる負荷をかけずに、地域住民や建設業で働く人々の健康を守ることができるのです。
 
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もともときれいだった水は、空気中の汚れをキャッチして茶色い水に。

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半径5ブロックの範囲にきれいな空気を届けることが可能!

この巨大看板のディレクターを務めたUTECのJessica Rúas(ジェシカ・ルアス)さんは、プロジェクトの目的は「すべての背後にはテクノロジーがあることを証明すること」だったと語ります。

空気をきれいにするこの看板は、まさにクリエイティブなエンジニアを育てるというUTECのミッションから生まれたものです。社会のニーズに対してよく気が付き、かつ広大なサイエンスの知識を持つ。そんな研究者こそが、社会問題を解決する方法を見つけられるのです。

能力だけがあっても、それを誰のためにどう使うかがわからなければ、問題解決にはつながりません。何かを始めるとき、私たちはまずスキルを身につけようと思いがちかもしれませんが、それと同じくらい世の中の問題に”気付く力”も大切なのではないでしょうか。

新たなスキルを身につけなくても、自分がすでにできることを使って解決できる問題は、身の回りにたくさんあるのかもしれませんね。

[via TIME]