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シカゴの駅で起きたファンタジー!空気を読んで(読まずに?)、無人演奏する魔法のピアノの秘密とは?

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みなさんの中には、電車で移動する人も多いと思います。もしも通勤や通学の途中にこんな素敵な光景に出くわせたら…ちょっと明るい気持ちで一日のスタートを切ることができるかもしれません。

12月のある日、シカゴ中心地にあるユニオン駅の大待合室に、クリスマスの装飾がされたグランドピアノが突如現れました。このピアノ、ただの置物ではありません。なんと周囲とコミュニケーションをとりながら無人で演奏をしてくれる、”魔法のピアノ”だったのです!
 
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女の子の演奏に合わせてデュエットしたり

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陽気なおじさんにはダンスミュージックを!

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真剣に電話をしている男性をからかったり。「Shut up!」と怒られてしまいました。

他にもトランペットやハーモニカとのセッションあり、ピアノの連弾あり、はたまた茶目っ気たっぷりのイタズラありと、からかわれた方々には少し申し訳ないですが、見ていて微笑ましい光景ばかりです。
 

この”魔法のピアノ”は、全米鉄道旅客公社Amtrackと、ミシガン州を中心に活動するクリエイティブカンパニー「Rob Bliss Creative」が、ホリデーシーズンに仕掛けた音楽によるサプライズ。

種明かしをすると、別室にはプロピアニストのAndrew Blendermannさんがスタンバイしていて、ピアノの様子を眺めています。道行く人が興味を持って近づいてくると、キーボードでピアノを遠隔操作して、リアルタイムのコミュニケーションを実現させていたのでした。

サプライズを可能にしたテクノロジーとピアニストの腕にまず感服しますが、もしもピアニストがあの場で実際に演奏していたら、聴衆はただ演奏を聴いていただけで積極的なコミュニケーションは生まれなかったかもしれません。演奏者とではなく、あたかも音楽そのものとコミュニケーションをとっている。人々をそんな気分にさせる仕掛けがあったからこそ、このようなドラマを引き出せたのでしょう。

移動中にイヤホンを使って音楽を楽しむ人もいるかと思います。”魔法のピアノ”のような音楽を介したコミュニケーションが街なかに増えていくと、イヤホンなしでも日常的に音楽に親しめるようになるかもしれないですね。

ちょっとイヤホンを外してみて、まずは日常の音から楽しんでみませんか?

(Text:伊藤友宏)
[via psfk.com]