移動式エスプレッソバー「Electric Espresso」
スターバックスコーヒージャパンが展開するオフィス向けのコーヒーポットサービスなど、コーヒーの出前サービスは日本でも珍しくありませんが、ドイツでは、エスプレッソバーが丸ごと出張し、その場で本格的なエスプレッソやカプチーノを振る舞うというユニークなコーヒーサービスがあります。
「Electric Espresso」は、イタリアのオートバイメーカー「Piaggio(ピアッジオ)」の電動三輪車Apeを改造してできた、移動式エスプレッソバー。
騒音や排気ガスを発生させず、小回りよく移動できるのが特徴です。荷台には、給水タンク・排水タンクのほか、冷蔵庫や食器棚、電動コーヒーミル、エスプレッソマシンがコンパクトに搭載され、ハッチを開ければすぐ、エスプレッソバーに早変わりする仕組みとなっています。
Erik Spiekermann: Die Electric-Espresso-Idee from Electric Espresso on Vimeo.
また、「Electric Espresso」は、クオリティの高いエスプレッソを提供することにも徹底的にこだわってきました。エスプレッソマシンには、世界中のバリスタに愛用されているイタリアのLA MARZOCCO(ラ・マルゾッコ)を導入し、コーヒー豆は、オーガニックとフェアトレードの認証を受けたもののみを使用しています。
荷台に備え付けられたエスプレッソマシンで淹れたてのエスプレッソがいただける
現在、「Electric Espresso」は、4台の移動式エスプレッソバーを保有し、独ベルリンを中心にサービスを展開中。独ベルリンで毎月開催されている朝活イベント「CreativeMonrnings」をはじめ、トレードショーや会議、イベントなどに出張し、多くの人々に淹れたてのエスプレッソ・カプチーノ・カフェラテを提供しています。
移動式カフェは、東京・自由が丘の「caffe bus muraccio」や愛媛・松山の「おでカフェ.」、京都の「EZYCAFE」など、日本各地に少しづつ広がってきましたね。これからいよいよ、温かい飲み物が恋しいシーズン。いつでもどこでも、淹れたてのエスプレッソやラテがいただけると、うれしいかも!?