夏を目前にして、「引き締まった体を手に入れたい!」と思っている人、多いのではないでしょうか? でもジムに通ったり、ランニングをするのはめんどくさい…。そんな方は、「JF-Kit House」に住むと良いかもしれません。
JF-Kit House は、スペインのデザインファーム「Elii」によって作られた”おうちフィットネス”の実験的作品。
ユニークな名前のついたそれぞれの部屋には、筋トレをしたり自転車を漕いだりすることで電気が得られるしくみが盛りだくさん。この家に住むためには、毎日ハードなエクササイズをしなければならないのです。
腕の筋トレオフィス
ぐるぐるレバーキッチン
パワーリビングルーム
腹筋タタミ
自転車ポンプ
三頭筋グリーンハウス
人力お風呂
「未来の社会への風刺」として、「家で使うエネルギーを、住人が自ら人力で生み出さなくてはいけない状況」をイメージしたものだと、デザイナーは創作の理由を語ります。
人類がいま、エネルギーを生み出すために頼っている原子力や化石燃料が使えなくなったときに、もし自然エネルギーを利用する準備ができていなかったら…。そのときは、このように人力のみですべてのエネルギーをまかなわなくてはならないのかもしれません。
個人でできること、コミュニティでできること、社会の仕組みとしてできること。エネルギーをシフトしていくためにはさまざまな役割分担が必要です。一見冗談のような JF-Kit House ですが、「各家庭で使う電気は、これからどうやってつくるべきだろう?」という大切な問いかけをしてくれているように思いました。
(Text: 宮本裕人)
[via Co.EXIST]