以前、greenz.jpでは、米国の小さな街のとあるカフェでこれから来店する人々のために100ドルを寄付した女性の話をご紹介しましたが、こんなドラマチックな光景が、スターバックスのお店でも、これから次々と生まれそうです。
2013年4月、グローバルに展開するコーヒーチェーンのスターバックスは、ホームレスのためにコーヒーを寄付するというチャリティイニシアチブ「Suspended Coffee」に加入することを明らかにしました。すでに、このイニシアチブには、英国・米国・オーストラリア・ノルウェー・ルーマニア・ハンガリーなどのカフェ150店舗が加盟済。
サポーターは、いずれかの加盟店で、自分のコーヒーを注文するとき2杯分の代金を支払い、後々この店を訪れるホームレスの人のためにコーヒーを“予約”するという仕組みになっています。
Suspended Coffee from Mummu on Vimeo.
スターバックスは、「Suspended Coffee」の精神を受け継ぎつつ、英チャリティ団体Oasisとの提携により、独自の仕組みを考案。お客さんがホームレスのために“予約”したスターバックスのコーヒーは、全英に広がるOasisのネットワークを通じて、英国中のホームレスに届けられることになっています。
昨今、英国では、スターバックスやアップル社など、米国に本社を置く多国籍企業の租税回避行為に対する社会的な批判が強まっており、今回のスターバックスの「Suspended Coffee」への加入についても、一部では「英国内外での批判をかわす狙いがあるのでは?」との見方があるとか。その真偽のほどはともかく、スターバックスのようなチェーン店がこのイニシアチブに加入することによって、「Suspended Coffee」の認知度が高まり、より多くの人々がこれに参加するようになるならば、この活動への社会的意義は評価されるべきものといえるでしょう。
[via PSFK]