みなさんは「いただきます」の前に何をしますか?最近は、料理の写真をSNSでシェアする方も多いかもしれません。中にはInstagramなどの写真アプリを使って、より素敵に見せるために工夫をしている人も多いと思います。
そんな誰もが毎日過ごす食事の時間を、誰かのためになる行動に変えてしまうアプリがあります。その名も「FoodShareFilter」です。
丸い枠の中に写真をおさめます
仕組みはシンプルで、Instagramと連動したNGOへの支援を促すキャッチコピー付きのフィルターを重ねることができます。価格は約100円で、Google PlayとApple Storeで購入可能です。
このアプリの運営をしているのは「Manos Unidas」というスペインのNGO。集められたお金はエルサルバドルの農業プログラムなど、飢餓撲滅のために使われます。
アプリを開発したNereaさんは、このフィルターを思いついたきっかけは若者だといいます。
私たちはもっと若者に近づきたいと思いました。若者はアプリで写真を加工するのが好きで、そういったアプリにはお金を使っています。そこでそういった写真を撮るという行動を誰かを助けるという行動に変えられる機会にできるのではと考えました。
フィルターには「この写真は多くの人を飢餓から救います」と書かれています。食事の写真をシェアするという行動が、実際の食事を”シェア”する活動につながるのは素敵ですね。写真をシェアする毎に寄付もできるようなシステムにしたり、自分の写真をみて友人が寄付したりするのがわかったりすると、もっと「リアルに食事をシェアする」ことに繋がりそうです。色んな可能性をこのアプリは感じさせてくれますね。
誰もが過ごす食事という日常の風景に、自然と世の中の誰かのためになる行動を盛り込んでいく。自分の一日の行動を振り返ってみると、誰かのためになる活動のチャンスが潜んでいるかもしれませんね。
(Text: 中楯知宏)
[via Co.EXIST]