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ソーラー大国ドイツ発!太陽光発電システム専門の
マーケットプレイス「Milk The Sun」

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Abi Skipp.

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ドイツは世界屈指のソーラー大国。2001年時点で186メガワットにとどまっていた太陽光による発電能力は、2011年までのわずか10年間で、134倍以上の25039メガワットにまで拡大しています(参照データ・独語)。こちらでは、太陽光発電システムの普及が進むドイツならではの独ベルリン発オンラインマーケットプレイスをご紹介しましょう。

Milk the Sun」は、土地・建物の所有者、太陽光発電システム(もしくはその設置権)の保有者、デベロッパー、投資家らをつなぐ、太陽光発電システムに特化したオンラインマーケットプレイスです。たとえば、太陽光発電システムの設置を希望している土地・建物を検索したり、売却中の既設システムをチェックしたり、投資に値するソーラー設置プロジェクトを見つけたりといったことが、オンラインでできるのです。

「Milk the Sun」ウェブサイト

「Milk the Sun」ウェブサイト

一般に、太陽光発電システムの売買や設置では仲介業者が介在するケースが多いですが、「Milk the Sun」は、当事者が直接つながる場を作ることで、このような“仲介”を排除し、太陽光発電システムの取引にまつわる費用や手間を軽減することを狙っています。

太陽光発電システムの購入をサポートするサービスとしては、米サンフランシスコで生まれた“共同購入型”プログラム「1BOG(One Block Off the Grid)」も知られていますが、「Milk the Sun」は、購入希望者を集めて業者の選定や価格交渉などをまとめて代行する、いわば“仲介者”のような位置づけの「1BOG」とは、正反対のアプローチ。太陽光発電システムの設置エリアを広げ、太陽光エネルギーの活用をさらに進めるためには、ハード面での技術進歩のみならず、「1BOG」や「Milk the Sun」のように、ソフト面でのサポートやサービスの多様化も不可欠といえるでしょう。