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東京では4月を待たずに桜が満開となりました。そして桜が散ったあと、まるで冬のような気温となる日が続いたりも。比較的おだやかな気候だった日本でも、いよいよ気候変動の影響が感じられるようになってきた印象があります。
これまでの気候と比べることができる大人は何かがおかしいことに気づきますが、子どもたちにとっては異常な気候が普通のことのようになっているかも知れません。しかし、これからの時代を生きていく子どもたちこそ、気候変動について学ぶ必要があります。
そこで、ドイツの子ども向け雑誌「GEOlino」は、気候変動について子どもたちが遊びながら学べるボードゲーム「MELT DOWN」をつくりました。これは、世界初の「溶けるボードゲーム」。
「MELT DOWN」は、まず北極圏の氷をつくることから始まります。そしてユニークなのは、ゲームをいっしょにする友だちが「敵」ではないこと。ともに時間という制約のなかで協力し、気候変動という共通の敵と立ち向かうのです。
ゲームのゴールは、離ればなれになったホッキョクグマの家族を、氷が溶けない間に再会させること。気候変動を止めるための具体的な方法まで学べるものではありませんが、これがきっかけとなって、子どもたちは友だちや家族、そして先生たちに気候変動について話すことになるかも知れません。そして、どうしたら気候変動を止められるか考える子も出てくるでしょう。まずは子どもたちの前に、大人たちが遊びながら気づき、学ぶ必要があるのかも知れませんが…。