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「ニューヨーク国際ギフトフェア」に見る、2013年イチオシの日本の新しい伝統プロダクトと海外のローカル&サステナブルデザイン

グリーンズ/greenz nyigf

1月26日〜30日まで、ニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・センターで「ニューヨーク国際ギフトフェア」が開催されました。

「サステナブル」は、ここ数年のギフトフェアでもかなり重要なキーワードですが、これまでのエコロジーやリサイクルだけにとどまらない、さらに進化したアイデアがいくつもありました。

グリーンズ/greenz nyigf

まず日本のプロダクトで目を引いたのは、仙台の「ワイヤードビーンズ」のガラス工芸。「生涯を添い遂げるグラス」は、グッドデザイン賞を受賞したデザインもさることながら、割れたら何度でも交換する“生涯補償”という売り方が新しいです。(※2回目以降の交換には条件があります)歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術をもっと日常的に使って欲しいという思いから、このような売り方を導入したのだそう。

東日本大震災で大きな被害を受けた同社は、震災時に割れたガラスを自社の技術で再生したように、お客さんが割ってしまって交換したガラスも、もちろんまたリサイクルして新たなガラスに再生します。この新しいプロダクトサイクルは、東北のたくましい再生力を象徴しているようで、こちらも勇気づけられます。

グリーンズ/greenz nyigf

岐阜の「大橋量器」には、従来の枡のイメージを覆すような様々なデザインの枡がありました。バスソルトを入れた枡はそのまま浴槽に入れ、バスソルトが溶けたらメッセージが現れるというロマンチックな演出。カラフルな色付きの枡は、マンハッタンのポール・スミスのショップでも取り扱いをされているとのこと。

小物入れとして使うためのフタや、マグカップ的に使うためのリボンなど、日常生活に枡を取り入れやすくする、枡の新しい使い方を提案するデザインが印象的でした。

グリーンズ/greenz nyigf

イタリアのブランド「essent-ial」は、リサイクルペーパーを素材に使った、リサイカブルなプロダクトを作っています。一口にリサイクルペーパーと言っても、トートバッグやポーチ、クッションなどでは、柔らかく丈夫な布のようなものを、棚など耐久性の必要なものでは強度を増したダンボールのような固いものをと、素材の質感は用途によって全然違います。

グリーンズ/greenz nyigf

その素材サンプルが入っているプレスキットは、「さすがイタリア!」と思わず言いたくなるほど、こだわりのデザインでした。今や世界のトレンドはサステナブルは大前提で、それを積極的に取り入れたくなるようなデザインで勝負というところなのでしょう。

アメリカもサステナブルはもちろんのこと、最近ではあらゆる分野でローカルの流れが進んでいます。

グリーンズ/greenz nyigf

シンプルで洗練されたデザインのフレグランスソイキャンドル「KOBO」も、環境に配慮した素材を使っています。しかも「THE SEEDS COLLECTION」シリーズは、パッケージを土に埋めるとそのキャンドルの香りの植物が育てられるという、コンセプトまで完ぺきにオーガニックです。そしてもちろん、アメリカ生まれアメリカ育ちのローカルプロダクトです。

グリーンズ/greenz nyigf

1つ購入すると1つ寄付される「Hand in Hand」の石けんは、サステナブル、エシカル、エコロジカル、ローカルと、グッドプロダクトの要素をすべて丸ごと詰め込んだような石けんです。

この石けんの良いところを書き出すとキリが無くなりそうですが、Hand in Handが「この石けんを買った方がいい5つの理由」をあげていたので、それをご紹介しましょう。

・1つ石けんを購入すると、子どもの命を救うために石けんが1つ寄付されます。
・1つ石けんを購入すると、50平方フィート(約4.6平方km)の熱帯雨林が保護されます。
・1つ石けんを購入すると、アメリカや発展途上国で貧困に悩まされている人へのマイクロクレジット(少額融資)の投資になります。
・フェアトレード認証の石けんを購入することで、Hand in Handの石けんの材料を生産しているコミュニティやそこで働く人の生活を向上させることになります。
・粒子が3倍も細かいリッチなシアバターの石けんなので、肌触りも優しくなめらかで、美容にも環境にもとても良いです。

これだけでなく、植物ベースのビーガンプロダクトで、パッケージもリサイクル素材+植物ベースのインクを使ったグリーンパッケージ、配送する場合はカーボンオフセットを行うグリーンシッピングという徹底ぶり。ここまで製品もコンセプトも良いことづくしで、その上パッケージも素敵とくれば、買わない理由はありません。


アメリカでは、もはや「ローカル」はトレンドというよりも、メインストリームが大きく方向転換しているような気配すらあります。ここ数年、アメリカの経済や雇用問題を解消するために、自国内でデザインから生産まで行う”バック・トゥー・アメリカ”の動きがあるためです。大企業が工場を移転するような大規模な動きは何年もの時間がかかりますが、小規模な会社やプロダクトではすでにその動きが現実化している、ということなのかもしれません。

今回紹介したプロダクトに関わる会社の人の話によると、デザインがお洒落、コンセプトがサステナブルというだけでなく、そういった政治的なポリシーにもこだわりのある人がターゲットなのだそうです。この辺りは、売り手も買い手も日本よりもさらに意識が高いという印象です。

ニューヨーク国際ギフトフェアは毎年夏と冬に開催されています。次回のギフトフェアはどんな時世を反映したものになるのか、ますます楽しみです。