アメリカの高速道路を走っていると、目に飛び込んでくる大型の看板広告。それはそれはものすごい数です。今回は次々現れるこの広告を“緑”に変えてしまおうという米ロサンゼルスのプロジェクトを紹介します。
「Urban Air」と呼ばれるこのプロジェクト。街の景観を緑の植物にしたいという思いから、点在する看板広告を取り外して背の高い竹の庭に変えてしまったのです!空中に浮かぶ竹のしくみとは?そして竹はどうやって育つのでしょうか?
この”空中庭園”は、かつての看板広告を外してアクリル板をはめ込み、その中を特殊な植物と竹でいっぱいにすることで完成します。特別な水やりのシステムでしっかりと育っているのだとか。さらにこの中にセンサーとモニターを設置し、水質や気温、気象データも観察できるというハイテク仕様でもあります。
竹の管理
「Urban Airを環境のシンボルに」。そう話すのは、プロジェクトの立案者のStephan Glassman(以下ステファンさん)。もともと看板広告のデザインを手掛けていましたが、看板広告の新しい可能性を考えていた時に誕生したのが「Urban air」なのでした。
このプロジェクトはステファンさんだけではなく、看板広告会社、エンジニア、環境プランナーなど様々な人が携わっています。「Kickstarter」で無事800万円を集めることに成功し、これから実現されるようです。
みんなが目にする広告媒体をつかって、まちのなかに緑のシンボルをつくる。このアイデアがうまくいけば、世界中の街の景色が変わるかもしれませんね。今後の展開がとても楽しみです!
(Text:鈴木真奈美)
[via inhabitat」