2011年は、3月11日に発生した東日本大震災が大きな出来事としてあげられますが、その数週間前の2月22日、ニュージーランドでも大地震が発生。多くの人々でにぎわっていたクライストチャーチの繁華街にも、甚大な被害をもたらしました。
あれから10ヶ月、クライストチャーチは、着実に復興への一歩を踏み出しています。
クライストチャーチで最も”イケてる”といわれながら、2月の地震で大きな被害を受けたショッピングモール「Cashel Mall」が、このほど、「Christchurch Earthquake Appeal(クライストチャーチ地震救援金)」とニュージーランドの金融機関・ASB銀行との協力により、「Re:START」としてよみがえりました。カラフルなコンテナが特徴的なこのショッピングモールには、27のショップやカフェなどが軒を連ね、週末には、多くの若者や家族連れがショッピングを楽しんでいます。
被災後、がらんと静まり返っていた空間にコンテナが次々と運び込まれ、ショッピングモールとして形作られていく。そして、その場に多くの人々が集まりはじめ、徐々に活気を取り戻していく。そんな街の風景を、ぜひ以下の動画でご覧ください。
「Re:START」は、近い将来、恒久的な建物が再建されることを前提とし、6ヶ月間のみの期間限定で運営される方針。クライストチャーチの中心部を盛り上げることで、地元経済の復興や観光客の呼び戻しにつなげたいとしています。
被災地を復興させる手段には、様々なものが考えられますが、中長期視点での都市計画が実行されるまでの期間、あまり時間とお金をかけずに街に活気を取り戻す方策として、この「Re:START」よるコンテナ型のショッピングモールも、具体的なアイデアのひとつかもしれませんね。
[via Springwise]