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地酒を買って復興支援!気仙沼の酒屋『味屋酒店』がfacebookページで美味しい「地物」を販売開始

greenz/グリーンズ 味屋酒店

店の跡地に立つ、味屋酒店 店主 茂木幹一さん

 

2011年3月11日、東日本大震災。宮城県気仙沼の町は、地震発生から1時間後には大津波にのみ込まれ、一瞬にしてほぼ壊滅状態となりました。その地に50年前から店を構え、地酒を販売し続けてきた「味屋酒店」。津波が去った後には、鉄骨と店のシャッターの面影をわずかに残すのみとなってしまいます。

それから7ヶ月のあいだ。 店主・茂木幹一さんは「味屋酒店」の復帰、気仙沼の復興を目指して、前へ前へと歩き続けてきました。そして今、復興への足がかりとなる取り組みが、facebookの中で始まりました。

 

味屋酒店 facebookページ : http://www.facebook.com/ajiya.kesennuma

 

店主・茂木さんは、 父・豊吉さんから店を受け継ぎ20年。 地酒にくわえ、全国の焼酎、陸前高田の味噌や醤油などを販売し、 県外からも買い求めがある人気店。お店の建物には、幹一さんの妻と一人娘、豊吉さん夫妻の5人家族も暮らしており、人生・家族・想いがこの「味屋」には詰まっていました。

 

3月11日。 奇跡的に家族5人は無事に避難することができましたが、 お店は甚大な被害を受けてしまい、復帰のメドも立たない状態に。震災後、茂木さんはその面影すら失われてしまったお店へ行くと、ガレキの中で“あるモノ”を見つけます。それは、以前から店に置いていた瀬戸物の『招き猫』。茂木さんは、ほとんど無傷でお店に残っているその姿から「商売を続けろ!」という応援メッセージを感じとり、その招き猫を大切に持ち帰ります。

お店は壊れ、在庫も流されてしまった「0」の状態。しかし「つらいけど、大変だけど、『イチ』からではなくて『ゼロ』からスタートできることはラッキーだ」と家族で思いを固め、再起をかけます。そんな茂木さんの想いは伝わり、仲間があつまり、今回の取り組みが始まりました。

 

greenz/グリーンズ 味屋酒店

味屋酒店のfacebookページの中には、ショッピングシステムが導入されており、ユーザーはfacebookページ内で地酒・味噌・醤油などを簡単に購入することができます。

 

greenz/グリーンズ 味屋酒店
30品ほどの品揃えの中でも注目なのは、震災復興を祈願して生まれた本醸造酒『希望』です。味屋酒店オリジナルラベルのこの地酒には「気仙沼から世界中の友に感謝!」と書かれています。宴会の席や、晩酌のお供に。1本1,100円 (720ml)。ギフトとして購入することもできますので、友人のお祝い事などにも喜ばれるかもしれません!

 

震災から半年以上経ったいま、被災地を支援する方法はたくさんあります。

今回の味屋酒店のfacebookページの取り組みの素晴らしいところは『美味しく、より身近に、応援できる』という点です。実は私自身、すでに味屋酒店さんからいくつかの商品をいただいているのですが、本当にどれも美味しいです!「支援」というと“一方的“なイメージが先行しがちですが、「美味しい」というのは支援者にとっても嬉しいものです。また、このfacebookページのウォール運営は、店主の茂木さん自らおこなっています。被災地と支援者の「距離」というのは、時間が経つにつれて広がっていきます。これはもはや、避けることのできない事実です。しかし、facebookアカウントでの投稿やコメントを通じて、より身近なコミュニケーションを行うことができます。「距離」が縮まることで、「関心」も戻るのではないでしょうか。

 

最後に、店主の茂木さんからのメッセージを届けます。

greenz/グリーンズ 味屋酒店

あの巨大津波は大事な我が家、我が店、すべてを流し去ってしまいました。しかし、その代わりに、震災前とは比べものにならないくらいの『やる気』と、多くの方々のあたたかい応援・支援を通じて、これからの財産となる『縁』がもたらされました。「不思議なもんだなぁ」と、今になって感じられるようになってきました。それもこれも、生きているからだと思います。偶然、生き残ったこの命で、人生をより良いものにできるチャンスをいただいたと思い、頑張ってまいります。ご支援いただいている方々、当店をご利用いただいている客様、今後ともよろしくお願いいたします。 – 店主 茂木幹一

 

ぜひfacebookページから美味しい地酒をお取り寄せして、味屋酒店、そして気仙沼の復活を応援しましょう!

 

味屋酒店で地酒を買う!