世界的カンファレンスであるTEDの東京版、”TEDxTokyo 2011“が、2011/5/21(土)に開催されます。このイベントでは、医学、バイオテクノロジー、エネルギー、建築、経済学、ジャーナリズムなどの様々な領域に関して、国内外で活躍する第一線の人々が講演します。
今年のグランドテーマは、”Entering the Unknown(未知への扉)“。ここに、3.11の震災を受けて、「日本を再建し再生させる現実的で独創的な方法と、日本の国民の心意気を高めること」という新たなテーマが追加されました。このイベントから、刺激的で面白いアイデアを数多く得ることができそうです。
TEDxTokyoとは?
TED/TEDxは、”Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)”の精神を共有する、カンファレンス型イベントです。”TED”といえば、最近ではiPhone/iPadで字幕付きの講演映像を観られるアプリが人気で、優れた「英語学習教材」として認知している人も多いのではないでしょうか。
参考リンク:
昨年今頃の記事、祝TEDxTokyo!すごい人のすごいスピーチで英語を学ぶ勉強法!
TEDの規約に則って開催されるイベント “TEDx(テデックス)” は、既に世界各地で1500件以上開催されています。中でもTEDxTokyoは、世界で2番目に(米国以外では初めて)開催された、伝統あるTEDxイベント。2009年以来3回目の開催で、会場となる日本科学未来館には300人の参加者が招待されています。
どんな人が出演するの?
今年のテーマは “Entering the Unknown(未知への扉)“。
丸一日かけて行われるイベントは、HUMAN COEXISTENCE(人間の共存)/SOLUTIONS(解決策)/LIFE OF PURPOSE(目的のある人生)/FORWARD THINKING(未来思考)と題した4つのセッションに分かれ、総勢34人のスピーカーが次々に最先端の話題を披露します。5/13頃に公開されたスピーカープロフィールから何人か紹介すると…
- 「プレゼンテーションZEN」の著者、ガー・レイノルズ氏
- 「チェンジメーカー」の著者、渡邊奈々氏
- コペルニク共同創設者 兼 CEO、中村 俊裕氏
- 音楽ユニット「元気ロケッツ」プロデューサー、水口哲也氏
- 「紙の家」をつくった建築家、坂茂氏
- MITメディアラボ副所長、石井裕教授
- NPO”Japan for Sustainability”の創設者、枝廣淳子氏
- 自然エネルギー政策の論客、飯田哲也氏
- 競争優位のビジネス設計の専門家、イノベーションアクセラレーター、グローバルの教育者、グンター・パウリ氏
彼ら以外にも、Technology, Entertainment, Designのそれぞれの分野から、興味深いプロフィールの登壇者が何人も登場します。TEDの講演テーマは、自然科学領域から社会科学領域まで幅広いのが特徴的です。また、講演の合間には、パーカッションやダンス、ヨーヨーなどの一流のパフォーマンスが、まさに「エンターテイメント」を提供してくれます。
どうやって参加するの?
TEDxTokyo 2011の参加枠と当日ボランティアは、残念ながら既に確定済み。しかし、当日の全ての講演は、ライブストリーミング中継されます。当日朝9時から、TEDxTokyoの公式サイトにアクセスして、ストリーミング配信をチェックしてみてください。
また、今年greenzでも何度か紹介している「パブリックビューイング/ソーシャルビューイング」はいかがでしょうか?自宅や職場、カフェなどを利用して、TEDxTokyoに関心のある仲間と一緒に、オンラインでイベントに参加すれば、講演から得たインスピレーションをその場で共有することができるでしょう。
参考リンク:
#skmts(スクムトゥス)=坂本龍一コンサートのパブリックビューイング(2011年1月)
参考リンク:
FISHMANSコンサートのソーシャルビューイング(2011年5月)
Twitterではハッシュタグ #TEDxTokyo を通じての参加が可能です。また、”TEDx” は今回の東京版に限らず、大学版や若者版など、さまざまな派生イベントが企画されており、今後も誰もが参加可能なイベントが企画されるかもしれません。単なる英語学習教材としてのみならず、社会やくらしを良くするグッドアイデアがきっと得られるであろうTEDの世界に、今後とも要注目です。
TEDxTokyo公式サイトで最新情報をチェック。