世界一有名な銅像だと言っても過言ではなさそうなほど、誰もが知っているロダンの「考える人」ですが、数年前に美術館から盗み出されたことがあるのはご存知でしょうか。センセーショナルな事件だったので、ご記憶の方もいるかもしれません。(念のため「考える人」のレプリカは何体もあります)
実は、盗難にあった時に「考える人」はバラバラにされそうになり、かなりの深手を負っていたのです。その後、傷ついた「考える人」を修復するのに、なんと3Dプリンタの技術が使われたのです。
まずは傷ついた「考える人」をCTスキャンします。また、パリのロダン美術館にあるオリジナルの「考える人」も同じくCTスキャンします。その2つのデータを元に、巨大な3Dプリンタで傷ついた「考える人」を復元したのだそうです。
オランダのSinger Laren美術館には、無事元の姿に戻った「考える人」が展示されるようになりました。展示のプレートには「再び考える“考える人”」と表示されているそうですよ。
新しいものを創作するだけではない、3Dプリンタのポテンシャルを感じさせるニュースですね。
(via PSFK)
チタンがプリントできる3Dプリンタもあります