昨年10月、管総理が日本の参加検討を表明した「TPP」(環太平洋戦略的経済連携協定)。さまざまな議論が飛び交い、「良いの?」「悪いの?」「どっちなの?」な状態の人も多いはず。
しかし、「TPP」への意見が飛び交うなか、一文字違いの「TTP」を語り合う人たちがいるのを知っていますか?
あなたが語り合いたいのは、TPP? それとも、TTP(ちゃんと、たべもの、プロジェクト)?
TPPってどうのなの?の議論が加速中
ざっくり言うと、太平洋周辺を、生産者が関税など国家の介入を受けずに自由に貿易を行える「自由貿易圏」にしましょうという構想のTPPに他国が続々と参加表明をするなか、菅政権も参加検討を表明しました。
その後、「参加するとGDPが増える」という内閣府の試算や経済産業省の「参加しないと、アメリカやEUと独自に自由貿易協定を結んだ韓国が躍進し、結果として日本のGDPが減少する」という試算、そして「参加して他国からの安い農産物が大量に輸入されると大きな損失に」という農林水産省の意見に各地の農家さんの反対運動が加わり……、議論は加速するばかり。
たしかに農業においては、もし、外国産の安い作物が入って来ることで国内の自給率や雇用が減っていったらと思うと、「安くなるのは嬉しいけど、ずっとその後はどうなるの……?」という不安もよぎります。未来の自分が無事においしい食事にありついているのかなんだか心配になります。
あなたが語り合いたいのはTPP? それともTTP?
そんななか聞こえてきたのが、「TTPについて、みんなで話したいよね」と言う声。
……T-T-P?? T-P-Pじゃなくて?
うっかりな言い間違いかと耳を疑うそんなフレーズを発しているのは、有機野菜や自然食品などの食材・食品の通販宅配サービスを行う「大地を守る会」。彼らの言う、「TTP」とは、「ちゃんと、たべもの、プロジェクト」のこと。
貿易自由化の議論が渦巻くなか、
「一番大切なことは、私たちの食べ物をこれからどうしていくのか、子どもや孫の代まで、安全な食べ物を食べていけるのかということ」
という思いのもと、私たちが今できることを考えるこのプロジェクトは、3月21日(月)にスタートします。
だから、一緒に話しましょう。
プロジェクトまではまだ少しありますが、注目は明日行われるUstream。プロジェクトスタートに先立って注目の大地を守る会の藤田和芳代表取締役社長が、明日2月23日(水)20時~21時から、TTPのこと、TPPのこと、食べ物や農業への思いをUstreamで語ります!
35年という月日をかけてたくさんの農家のみなさんと、消費者のみなさんと繋がってきた藤田氏は、今なにを思っているのでしょう?
藤田氏のお話を聞きながら、みなさんが直接twitterで意見や質問を投げかけることもできます。
いろいろな土地でいろいろなふうに暮らしている人がいるから、それぞれの意見や疑問にはさまざまなものがあると思います。
だから、みんなで、話しませんか?