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宇宙でこんな実験がしてみたい!みんなのアイデアが世界の医学の未来を切り開く!かも

JAXA提供

JAXA提供

2000年には若田宇宙飛行士が、2009年は野口宇宙飛行士が、長期滞在を行った国際宇宙ステーションISS、来年2011年は古川宇宙飛行士が5月から約半年間、滞在する予定です。そしてJAXAはその長期滞在中に行う実験を広く募集しています!

長期滞在中の実験としては、これまでも「宇宙おもしろ実験」として「リフティングしたらどうなるか?」や「どうやったらうまく目薬がさせるのか?」「腕相撲はできるのか?」「衣服はたためるのか?」といった実験が行われてきました。地上とはまったく異なる環境で行われる実験は予想外の結果が生まれることもあります。これらの実験の映像はJAXAのサイトで見ることができます。腕相撲の実験などは予想通りといえば予想通りの結果ですが、微小重力ならではの面白い結果が出ています(下の動画の30分あたり)。最初のラジオ体操もなんだか面白い!

そして、その実験内容を広く一般に募集!思いがけないアイデアが面白い実験を生み出すのです。さらに今回は、これまで行ってきた「宇宙おもしろ実験」に加え、古川宇宙飛行士の専門が医学であることを生かした医学的な実験「宇宙医学にチャレンジ!」も行う予定だとか。

微小重力の宇宙空間では、地上では重力によって下半身に集まっている体液が全身に均等に再分布した結果、頭部がむくむ「ムーンフェイス」のような現象が起きます。しかし、このムーンフェイスは尿量を増やすホルモンが働いて3日程度で治まるんだそうです。人間の身体っていうのは本当に不思議な順応力があるものなんですね。

この「ムーンフェイス」のように宇宙空間では微小重力、放射線、閉鎖といった特殊な事情により地上では起こりえないようなことが人間の身体に起こりえます。その中でさまざまな実験を行うことには、医療や医学の新しい可能性を開くヒントが隠されているかもしれません。

この応募対象は医学/人間科学/介護を専門とするか従事する人に限られるという事で、専門的な知識をベースとしたアイデアに絞って募集するというものです。「じゃあ、応募できないじゃん」とがっかりもしてしまいますが、そういった専門知識をベースとしたアイデアにどんなものが生まれるか考えるとわくわくしませんか?

アイデアが採用されたら、JAXA筑波宇宙センター内の「きぼう」管制室で、実際に行われている実験の様子を見学できるかもしれないそうです。もちろん実験は映像でも配信される予定。思いもよらないアイデアが医学の明日を切り開くその瞬間を目撃できるかもしれませんね。

応募の締め切りは11月30日(つまり今日!)。アイデアがある方は今すぐご応募ください!応募要綱はこちら!

いろいろな実験結果を見てみよう