Blabo!やOpen IDEOのように、みんなの力を結集するクラウドソーシングという手法を使って、様々な問題解決に取り組んでいく事例が現れてきています。そんなクラウドソースの力をうまく使えば、企業をもっとサステナブルに=もっと愛される存在に変えてゆけるかもしれない!
そこで今回、サステナブルデザインに本気で取り組む富士通デザインとgreenz.jpの兄弟サービスであるBlabo!がコラボし、テクノロジーの新しい使い道を考える会議室、Green Innovation Labをスタートしました。テーマは「テクノロジーにイマジネーションを!」
そもそもクラウドソーシングって何?という方も多いはず。まずは参考までに、海外事例を見てみましょう。
海外のクラウドソーシング事例
Design21
DESIGN 21はソーシャルデザインのネットワークです。この活動のミッションはデザインを通じて、社会的アクションを支援するというもの。様々な世界に対して、ポジティブにインパクトが与えられるデザインを探している人びとと、「変化」を創出したいと考える人びとをつなぐ役割を果たします。
DESIGN 21上では様々なコンペを行って、デザイナーがソーシャルアクションを起こす人びとに対して、支援を行うことができます。ユネスコが行った、「UNESCO’s DREAM Center」のロゴデザインを決めるコンペで、アワードをとったデザインはこちら。
myoo
Myooの名前の由来は、”Me”と”You”がコラボするというところから来ています。ある団体が、環境問題や、社会問題の解決に乗り出すことを宣言します。その問題に対して、私(Me)とあなた(You)がコラボし、競い合って、解決策を見つけ、解決のための優れたアイデアを出した人は賞を得ます。そうして、みんなで地球を安全で、より良い星にしていこうというのが、このサービスの目的です。
「INNOVATION FOR BIODIVERSITY PHOTO CONTEST」というチャレンジでは、生物多様性の危機への興味・関心を喚起する写真を募集するコンテストを行い、受賞者たちには総額で3000ドルが支払われ、受賞作品はナショナルジオグラフィックなどでも掲載されます。
このほかにも、“drink sustainability”をテーマに、コーヒーを飲むコップの無駄遣いを減らすためのデザインを募集するコンペを行ったプロジェクトもあります。
このように、クラウドの力を借りて、広くアイデアを募集することで、様々な解決策だったり、優れた作品が生まれています。クラウドソーシングは、みんなの力、アイデアを集めて、多くの問題を解決することができます。それは社会をよりよい場所にしていける可能性にあふれているといえます。
富士通がなぜそこに乗り出すのか
企業におけるデザインの役割は年々拡大し、これまでのように単に美しく、使いやすいを追求するだけでなく、環境に配慮したものづくりや使う人の意識そのものに訴えるメッセージまでを含んだ、全く新しい商品・サービス開発が必要になってきています。
これまでのようにインハウスのデザイナーだけによるデザイン・商品開発ではなく、新しい取り組みとして他業種、学校とのコラボレーション活動に加え、さらに広く、自由な発想を求めることが必要となってきています。
また、ケータイ、パソコン以外にも、先端的なテクノロジーを提供し、目に見えないところで世の中を支える縁の下の力持ち、それが富士通のもうひとつの顔です。そんな富士通ならではテクノロジーを、もっと社会のために役立てたい!そんな想いが富士通にはあり、どんなニーズがあるのか、どんなことができるのか、そのアイデアを集めるためにもクラウドの力が必要です。
先日のTokyo Designers Weekのトークイベントの際にご一緒した 富士通デザインの池田さんはこのようにおっしゃっています。
『無限の頭脳からのアイディアが得られ、同時に人がどう評価するかが分かるクラウドソースこそ、私が求めるアイディアの源泉となりうる可能性を持っていると考えます。
雑談の中から生まれるアイデアにこそ人を引き付ける輝きがある、と信じています。』
普段の何気ない会話から、優れたアイデアが生まれることがあります。クラウド上で、さらに多くの人びととつながった状態で雑談を行うことで、思わずワクワクしてしまうような素敵なアイデアに出会う可能性はずっと高くなるのではないでしょうか。
「こんなこといいな、できたらいいな」というみなさんの想いを叶えるために実施する「Green Innovation Lab」は、本日11月1日からスタートします!
ぜひみなさんの期待と想像力を、ぜひBlabo!にぶつけてください!
富士通にやってほしいことをどんどん言おう!