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リクルートスーツを貸し出し!女性の就活を支援する草の根活動たち

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by rosy outlook.

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2008年の金融危機以降、日本でも就職難の時代といわれていますが、世界には、経済的な自立を望みながら、就職面接に適した洋服すら買えずに、就職活動がままならない女性たちがたくさんいます。そんな彼女たちの「シューカツ」をサポートすべく、草の根レベルの取り組みが広がっています。

Fitted for Work」は、2005年に豪メルボルンで設立されたNPO。長期間失業している女性たちを職に就かせ、経済的自立を促す活動に取り組んでいます。大きな特徴としては、広く一般からリクルートスーツやビジネスファッションの寄付を募り、ここで集まった洋服を求職者に貸出すサービスを展開。また、就職面接のためのトレーニングやプレゼンテーションスキルの教育も実施し、彼女たちの就職活動をサポートしています。これまでに16~63歳の女性2000人以上が「Fitted for Work」からの就職支援サービスを受けているそうです。

同様の取り組みの先駆けとしては、ティーン向け社会貢献サイト「Do Something」のCEOでもあるNancy Lublinさんが立ち上げた米ニューヨーク発のNPO「Dress for Success」も広く知られています。経済的に困窮した女性たちに、就職活動用のスーツを貸し出すことから始まったこの活動は、ニューヨーク以外にも米国の他の地域およびオーストラリア・ニュージーランド・ポーランドなど世界110ヶ所以上に広まり、いまでは職業訓練の場としても利用されています。以下の動画で登場する“卒業生”たちの明るく活き活きとした表情からもわかるとおり、「Dress for Success」のサポートは、女性たちの就職に役立っているだけでなく、彼女たちの人生そのものを大きく変えるきっかけになっています。

たかがファッション、されどファッション。
ビジネスフォーマルな服を身にまとうだけで、気分がシャンっと引き締まったり、プロフェッショナルとしての自信や自覚が湧いてきたりしますね。困窮した生活の中で自信や情熱を失いがちだった女性たちも、リクルートスーツを身にまとうことで「外見」が変わり、自分のその姿を見ることで、「内なるココロ」にも次第に前向きな変化が起きてくるそう。「Fitted for Work」や「Dress for Success」の取り組みは、きっと、多くの女性たちにとって、ポジティブな未来への橋渡しとなることでしょう。

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