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W杯で盛り上がる南アフリカのスラムにサッカー場を建てよう!

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Articularnos.com

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日本を含め世界中が盛り上がっている今回のサッカーW杯南アフリカ大会。開催前は治安の不安などさまざまな問題が懸念されていましたが、始まってみれば大きな混乱も無く、毎日熱戦が繰り広げられ、史上最弱の開催国と揶揄された南アフリカ代表も頑張っています!

しかし南アフリカは非常に貧富の差の激しい国、貧しい子どもたちはサッカーを楽しむことも容易ではありません。そんな子ども達が自由に使えるスタジアムを作ろう!というプロジェクトがいま日本で行われているのです。これはぜひ応援しなくては!

サッカーW杯の開催は南アフリカの政情が安定し、ある程度の経済力がついたということを意味します。しかし、南アフリカは依然として貧富の差が激しい国で、貧困率は約50%と言われます(データの取り方によって35%から55%と開きがある)。そして、貧困層の95%近くが「アフリカ人」(黒人)であり、都市部では一部はスラム化した黒人居住区に住む人が多く入るのです。そんな黒人に人気があるスポーツがサッカー。白人にはラグビーのほうが圧倒的に人気があるのに対し、黒人にはサッカーが人気があるのだそうです。

今大会の南アフリカ代表でも黒人選手がほとんどを占め、今大会の第1号ゴールを決めたシフィウェ・チャバララ選手も黒人選手、しかも今も黒人の貧困層が多く暮らす旧黒人居住区ソウェトの出身です。彼のような選手のW杯での活躍は貧しい子どもたちに希望を与えるでしょう。

しかし、そんな子どもたちが自由にサッカーができるスタジアムは南アフリカにはなく、子どもたちは空き地や道路で友だちとボールを追いかけています。そこで、世界の貧しい子どもたちにサッカーボールを送る「ピースボールプロジェクト」を推進してきたピースボートが黒人居住区にサッカー場を作るプロジェクトを立ち上げたのです!

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by AfricanGoals2010

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ひとつのサッカー場を建設するのに必要な資金は約100万円、募金やイベントの収益からその費用を捻出し、今年度中にはサッカー場を建てるという計画です。また、このW杯という機会にこのキャンペーンを行うことで、日本のサッカーファンに南アフリカの貧困に目を向けてもらうきっかけを作ることも目的にしています。

W杯のパブリックビューイング会場やスポーツカフェでも募金が行われる予定なので、募金箱を見かけたら、このW杯を希望の目で見つめる子どもたちの姿を思い浮かべて、ちょっとした思いやりを募金箱に入れてみてください。

日本対オランダ戦が行われる6/19には、サッカー解説者金田喜稔さんをゲストに迎えてのトークイベントを実施、収益の一部がこのプロジェクトに当てられるそうです。

●W杯記念 金田喜稔チャリティートークライブ
開催国・南アフリカの光と影――希望としてのサッカー
日時: 2010年6月19日(土)12:30~
場所: トークライブハウス「LOFT / PLUS ONE」(東京・新宿)
出演: 金田喜稔(サッカー解説者)、山本隆(ピースボート)
参加費: 前売り1200円/当日1500円(※要予約)
http://www.peaceboat.org/info/event/0619.html

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