閉めると室内が暗くなるのがこれまでのブラインド。それに対して、採光ブラインドであるソーラーガイドは、閉めると室内がより明るくなる。太陽光(ソーラー)を採りこんで(ガイドして)くるから、ソーラーガイドというネーミングなわけだ。このハイテク・ブラインドを使うと、自然光で部屋を明るくすることができ、省エネになる。しかも、中で働くひとたちのメンタルヘルスに良い影響を与えるなどといった効果もあるそうだ。
ソーラーガイドは、日の光を有効利用するデイライティング・システムの一種だ。ソーラーガイドの秘密は、表面にほどこされた特殊加工にある。ざらざらとした特殊表面があることで、表面にあたる太陽光を、その入射角にかかわらず、常に対称に拡散させながら透過させ、光を部屋の奥深くまで拡散させることができるのだ。専門用語を使うと光の回折格子と干渉の原理に基づいているそうだ。この新しい技術の発想の原点は、なんと日本の家屋で昔から広く使われてきた障子だという。
では、実際にソーラーガイドを取り付けたオフィスの写真(チームラボ株式会社)をみてみよう。
使用前
使用後
一見するだけではわかりにくいのだが、ソーラーガイドを使用している時としていない時とでは、部屋の明るくなり方が違うことがみてとれる。そして、プライバシーを守りながら、部屋を明るくすることができるまさに現代版の障子だということがわかる。
また、このソーラーガイドは省エネ効果もあるそうだ。ソーラーガイドを扱うGreen Technology Integration (GTI)によると、ソーラーガイドと照明の明るさを調整できる調光機能を組み合わせることで、そのどちらも備えていない場合に比べて、日中の照明用電力を最大90%削減できるそうだ。
さらに、室内が明るくなることで中で働くひとたちのメンタルヘルスにも優しいという実験結果もあるようだ。
太陽光をそのまま利用でき、オフィスが明るくなり、電気の省エネになる。そして、働く人の身体にも優しいソーラーガイドが、オフィスに欠かせなくなるのもそう遠い未来ではないはず?!
最先端のハイテク障子の今後に注目だ。
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