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ニュージーランドの珍鳥カカポが、地球初の「スポークスバード」に!

Spokesbird: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Department of Conservation

Spokesbird: Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Department of Conservation

ちょっとふくよかな鮮やかグリーンのこのオウムさんは、ニュージーランドを中心に生息する幻の珍鳥「カカポ」のシロッコ君。先日ニュージーランドの環境保護大使として正式就任し、スポークスマンならぬ「スポークスバード」として活動中だ。さて、彼のその八面六臂な活躍ぶりとはいかに?

カカポは、「地球で唯一の飛べないオウム」として知られるなどそのユニークな生態が特徴だが、現在、地球で124羽しか生息せず、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも挙げられている絶滅危惧種だ。そのうちの1羽シロッコ君は、昨年、英BBCのドキュメンタリー番組「Last Chance to See」に出演。以下の動画のとおり、ときにカメラマンを悩ますほどの人なつこいオチャメな姿が一躍話題になり、カカポの認知度も高まったそうだ。そこで、ニュージーランド政府は、生物多様性年にあたる2010年、生物多様性啓発キャンペーンのイメージキャラクターとして、彼に白羽の矢を立てた。

普段はウルヴァ島で暮らすシロッコ君だが、環境保護大使として、オークランドなどニュージーランド各地を周り、多くの人々と“触れ合って”きた。また、キャンペーン用ウェブサイト「Spokesbird.com」では、スポークスバードなり、自身の仲間カカポのほか、ニュージーランド固有の動植物を紹介し、環境保全の大切さを広く啓発している。公式ウェブサイトで定期的にブログを更新しながら、Flickrでは画像を、Youtubeでは動画を配信し、FacebookTwitterにも現れるという神出鬼没ぶり!ちなみにTwitterの更新時間を見る限り、必ずしも「夜行性」ではないようだ(笑)。

2009年11月に発表された「2009 絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト」で絶滅のおそれのある種に指定されたのは1万7,291種。年々その数が増えていることも懸念される。多くの人々が環境保全や生物多様性の必要性を理解し、これに向けてアクションを起こしてくれることを願いながら、シロッコ君の活動は今日も続く……。

Twitterでシロッコ君とコミュニケーションしてみよう。