自然との一体感、エコロジーへの意識、そして何よりもわくわく感、木の上に建てられたツリーハウスは誰もが一度は憧れたことがあるヒミツ基地。日本でもgreenzで以前紹介した“Tree House People”のようにツリーハウスアーティストなんかも登場して盛り上がっている。中には自分で作ってしまったという人もいるのでは? そんなわくわく感たっぷりのツリーハウス、その世界最大のものはなんと10階建!!
テネシー州のクロスビルというところにホーレス・バーゲスさんが建ててしまったこのツリーハウス、25メートルの高さを誇り、10階建て。この規模なのでさすがにすべてが木の上というわけには行かず、いわゆるツリーハウスのイメージとはちと違う。しかし、20メートルの高さの樫の木を中心に7本の木を取り込んで、その木々を建物の柱としている構造は間違いなく木にそって作られたツリーハウスだ。
このバーゲスさんはランドスケープ・アーキテクトで、1993年に神様のお告げを体験しツリーハウスの製作を開始したのだという。神様は彼に「私のためにツリーハウスを作るのなら、材料が不足することは決してない」と告げたのだそうだ。そのお告げを聞いたバーゲスさんは主に廃材を材料とし、ほぼすべての材料を再利用品でまかなうツリーハウスの制作を開始、それ以来十年以上にわたって制作を続けている。
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Jeff
建物の中にはチャペルがあり、一番上には鐘楼が設けられるなど「神の家」という意識も見られるが、宗教施設というわけではない。すべての人に開かれたスペースでもあり、建物の外には長いブランコがぶら下がっていたり、建物の中には小さなバスケットコートが合ったりもする。また、毎週300から400人の観光客が全米各地から見学しに訪れもするのだという。
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Brother O’Mara
10階建てで延べ床面積は約900平方メートルと推測される(建物の大きさや広さは誰も測ったことがないらしい)このツリーハウス、生きている木の枝が縦横無尽に走るこの迷宮を探検してみたい! そんなわくわくとした気持ちが湧き上がるのはさすが。こんな家にみんなで住んだら毎日が楽しいだろうなぁ。
日本でも都市近郊の森を生かしてこんなふうな集合住宅が作れたら環境問題も住宅問題も一挙に解決!するかも?
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