インドのグリーンなオフィスカンパニー「GreenSpaces」の研究によると、ある3つの植物を室内で育てると、きれいな空気を作り出すだけでなく、なんと人間の生産性まで上げてくれるという。
GreenSpacesは15年もの間、300人以上の人が働く約50,000平方フィート(約1405坪)のビルのフロアで、3つの観葉植物を1200鉢育ててきた。
世界的にエコロジーの機運が高まる前だろうに、15年も前からこのような実験を始めていることにも驚くが、これだけの規模の実験を15年という歳月を掛けて完遂していることには、驚きを通り越して感動さえ覚える。
2008年9月に発表された研究レポートによると、そのビル(以下Greenビルと呼ぼう)の中に10時間居ると42%の確率で血中酸素濃度が1%上昇するという。この結果に、インド政府も「Greenビルはデリー市内で最も健康的なビルだ」と太鼓判を押している。
ではなぜ人間の生産性まで上がるのか?
Greenビルで働く人は、デリー市内の他のビルで働く人に比べて、以下のような身体症状が少ないという結果が出たのだ。
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目の炎症 −52%
下気道症状 −34%
頭痛 −24%
上気道症状 −20%
肺機能障害 −10〜20%
喘息 −9%
どんなに優れた能力のある人でも、心身ともに健康でなければ、最高のパフォーマンスは発揮できない。ということは、他のビルより健康な人が多いGreenビルは、結果的に他のビルよりも生産性が高いということになる。
「これは早速仕事場に導入しなければ!」という訳で、その気になる3つの観葉植物をご紹介。
(1)アレカヤシ(Areca Palm):左
・日中によく活動する(リビング向け)
・一人につき肩くらいの高さのものが4つ必要
・3〜4ヶ月に1回くらい外気にあてること
・空気の悪い場所なら毎日、普通の場所なら月に1回くらいは葉を拭くこと
・土栽培で肥料を与えるか、水栽培で育てる
(2)サンスベリア(Mother-in-law’s Tongue):中央
・夜間にCO2を酸素に変換する(寝室向け)
・一人につき腰高のものが6〜8つ必要
・アレカヤシと同頻度で葉を拭くこと
・土栽培で肥料を与えるか、水栽培で育てる
(3)ポトス(Money Plant):右
・ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を除去する
・水栽培に適している
これからの時代、観葉植物はオフィスのマストハブアイテムになるのかもしれない。一人当たりに必要な量が意外と多いので少々場所を取りそうだが、まずは1つから始めてみるのもいいだろう。もちろん、オフィスだけじゃなく自宅にも置いて、きれいな空気で最高のパフォーマンスを!
[via cleantechnica]
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