世界最大の広告祭「カンヌ広告祭」が今年も行われました。
世界中で認められたよりすぐりのソーシャル広告の、
ほんの一部をご紹介します。
まずは効果的なメディアの使い方で選ばれる
「メディア・ライオン」の優秀作。
●CHECK THEM
「CHECH THEM」の「THEM」、
それは男性の股間にぶらさがっている二つの玉です。
スタジアムの座席など、股間にあたる場所に、
そっと添えられるような手の形をした紙(笑)。
なんだよこれ~、と笑いながら見ると、
睾丸にできるガンのセルフチェックの仕方が載っています。
睾丸にできるがんの啓発広告なんですね。
この広告が実施されたマケドニアでは、
卵は睾丸のスラングだったりします。
そこで、啓発メッセージをプリントした卵が
スーパーに置かれたりもしました。
メッセージは、
“You can easily detect testiclar cancer
with a simple self-examination.
BE BOLD.
CHECK THEM.”
(かんたんな自己検診で、
睾丸のがんを見つけることができます。
勇気を出して、アソコをチェックしよう。)
男というのは、
いくつになっても下品なイタズラが大好きなもの。
病気という、できれば知りたくないことも、
大喜びで受け入れちゃいますね(笑)。
●EBAY ATTACK
ネットオークションのイーベイで、
たくさんの女性をダミーで出品。
え?女の人、売ってるの?と
驚かせて、メッセージを読ませる仕掛けです。
これはアムネスティによる広告で、
実は毎年200万人もの女の人が売られていて、
誰もがすぐに買春できるような状況にある
ということを訴えています。
メッセージは、
“Buying a woman is an easy matter.
And it’s an easy matter to do something against it too.
Add your signature at ww.amnesty.ch”
(女性を買うことは簡単なことです。
そして、何かのかたちでそれに
反対の意志を示すこともまた簡単なこと。
アムネスティのHPで署名しましょう。)
楽しいショッピングのときに目にすることで、
忘れられないインパクトをもたらしますよね。
●LET IT RING
次は交通安全の広告。
友達から動画を見ることをオススメするメールがきて、
動画のリンクをクリック。
すると携帯電話が鳴って、電話を取ると、
動画の画面に出てくる車が人を跳ねます。
メッセージは、
“avoid an accident,let it ring…”
(事故を起こさないように、
電話のベルはそのままにしておこう。)
運転中の通話は事故のもとというメッセージです。
どういう仕組みなのかは分かりませんが、
バーチャルとリアルをミックスしたうまい仕掛けですね。
カンヌ国際広告歳日本オフィシャルサイト