エコカーブームに乗って、いろいろなエコカーが発表されているけれど、ほとんどの車は金属で出来ている。金属だって限りある資源、サステナブルな社会を目指すなら、自動車の車体だって再利用可能な材料で作りたい!
そんな課題に挑戦したのが京都大学や京都の研究所、企業などが参加する京都電気自動車プロジェクト。そしてそこから生まれたのが、再利用可能な竹でボディを編んだ電気自動車“Bamgoo”である。
この自動車のボディは京都産の竹45本を編組などの伝統の技法で1ヶ月かけて編み上げたもの。丈夫で軽く、加工しやすい竹の特性を生かした丸みを帯びたデザインがなかなかかわいい。内部はトヨタ社製の電気自動車で1回の充電で走れる距離は50kmほどだという。
公道で走るのは難しいが、いかにも“京都”的な車なだけに、京都御所や太秦映画村、祇園などの観光地を走っていたら、また一つ観光資源が増えることになるかもしれない。
また、竹は日本に豊かにある資源のひとつ。成長が早く、強度もある。今はあまりに増えすぎた竹の利用方法に頭をかかえている自治体や、農家も少なくないため、今回のユニークな活用法はこの問題の打開にもつながるかもしれない。
京都大学総合博物館では、この“Bamgoo”に加えて、「京都風電動アシスト人力車」など環境に優しい電気自動車「Kyoto-Car」を集めた企画展を12月11日まで開催。その後は12月13日-14日の京都環境フェスティバル2008でも一般公開、各日先着20人は試乗できるというから、乗ってみたいという方はぜひ!