オーストラリアに滞在中、基本的に食事はホストファミリーと一緒にとった。ママが作るのをお手伝いしたり、時々自分も一品つくってあげたり、子ども達もまじって食事をみなで作る共同作業はいつも楽しい時間だった。そして、夕食は必ず全員そろって、互いに手を繋いでお祈りしてから食べるのが習慣になっていた。
そもそもWWOOFブックでホストを選ぶ基準として、?子どもがいること(子ども好きだし、にぎやかで楽しそうじゃん、という理由で)、?家庭菜園があること(さらにいえばパーマカルチャーをやっていて勉強できること)、?できるだけ自給自足の生活をしていること、そして?ベジタリアンであること。その中でも、?はかなり重要なポイントだった。なぜって、中学生のころにお隣の国ニュージーランドにホームステイしたとき、毎食、肉、肉、肉、肉!! ステーキ、ステーキ、ステーキ、のオンパレード。しかも、付け合わせのお野菜はきまって、じゃがいも、葉っぱものを蒸したシンプルなもの。3日目にして飽きたさ。そんな苦い思い出から、「我が家はベジタリアンです!」と宣言しているとこなら安心だと思ったから。
そのおかげで、超健康な食生活を送ることができた。おまけにおいしいレシピもたくさん教えてもらえて、料理の勉強にもなった。そんなレシピのなかで一番のお気に入りをひとつご紹介。日本に帰ってきた今でも実践してます。
それは、天然酵母。パンを焼くときに入れるイーストってやつです。これでパンがふっくら膨らむんだそう。
材料
・フルーツやドライフルーツなど酵母のタネになるもの。できれば丸ごと使えるオーガニックのものがベスト(私はいつも「ナツメ(デーツ)」 でつくってます)
・お水
・ビン
作り方
1.ナツメを細かく刻む
2.ビンに入れる
3.ナツメの量に対して倍の水より、ちょい少なめのとこまで水を入れる
4.日の当たる場所に放置。発酵に最適な温度は28℃ぐらいだそう
5.毎日ビンのふたを開けて声をかけ、ガス抜きをし、必要なら水を加える
6.そのうち、ガスがプクプクと上がりはじめ、水面が泡泡になってくる
7.ふたを開けて、そっと臭いをかぐ。つーんと酸っぱい臭いがしたら無事発酵!
この酵母に全粒粉と地粉(最近はグラハム粉)、塩、オリーブオイル少々入れて、こねて、めんどくさいから1次発酵ぐらいて、あとは焼くだけ。ちゃーーんとパンらしく膨らんで、ずっしりとした、味に深みのある田舎風パンができます!
これから寒くなってくるので、発酵が難しそう・・・と思う無かれ。夏場は3日程度ですぐ発酵しますが、寒い日でも、お風呂入る時にもっていって、そのまま浴室に夜通し放置。暖まった蒸気で発酵もするんです。1週間ぐらいかかっちゃうかもしれないけど。
自家製天然酵母、オススメですぞ。
是非お試しあれ。