ごみ削減にはReduceがいちばん
3Rとは、簡単ですね〜。「Reduce(削減)・Reuse(再利用)・Recycle(リサイクル)」のことです。やっと、日本でも3Rが知れ渡りましたよね。僕が日本に帰ってきて環境活動を始めた91年にはぜんぜん知られていませんでした。97年の地球温暖化防止京都会議くらいから、やっと「リサイクル」という言葉が浸透していったよね。そのときから僕がちょっとムカっと思っているのが、なんで日本はリサイクルから始まってしまうのか! ってことでした。3Rのなかでも、最後の手段がリサイクルなのに、それがのっけから来てしまう、それが日本。ヤな感じですよね。
- 「もったいない」のメッセージが入ったごみ袋のデザイン
なんで、リサイクルが先になってしまうのか。僕が思うに、商売になるからだ、と思うんですよ。リサイクルは利益が出せるんです。だから、企業界(おもに経団連など)もこぞって「リサイクル」をいい始めたわけです。しかし、本当にごみを減らすのは、「リサイクル」ではなく、最初のRでもある「リデュース(削減)」なのに……。でも削減されたら、利益は出ないからね。ごみになる物を作っているメーカーはもちろん、リサイクルすると、新しく分別ボックスや分別機械なども売ることができて、みんな利益が出る構造になっているんだよね。
いちばんシンプルで、わかりやすくて、簡単なことは、誰もが削減することなんですよ。本気で、ゴミ問題解決したいのなら、一に削減、二に削減、なんです。マテリアル業界も、製造業界も、販売業界も、流通も。そして、僕ら一般消費者もね。減らせばいいのに、減らないんだよね……。