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食べられるカーテン

食べられるカーテン

群馬に出かけ、ある農家を訪ねました。その畑には花豆がたくさん。正式名称は「べにばないんげん」といい、食用です。花もオレンジ色で大変きれいなのですが、うれしかったのはそれが格子に組まれた棚に栽培され、ちょうど緑のトンネルができていたことです。ちょっと畑とは思えない風景で、ガーデンといってもいいぐらいの美しさです。

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美しい緑のトンネル
花豆の花。鮮やかな色です

もうひとつの風景。都内にあるコミュニティガーデンではその境のフェンスになんとゴーヤー(苦瓜)を栽培していて、20メートル近くも緑のカーテンが続いています。お邪魔したときもすでにいくつもゴーヤーの実がなっていて、そしてそのいくつかはすでに熟れ、オレンジ色になっていました。

長い緑のカーテン

植物は緑のその葉っぱの表面で蒸散作用(水分を蒸発させる作用)をしています。水が蒸発する、ということはそのときに植物から熱を奪っていきます。ですから結果的に、葉っぱの表面を冷やしていることになります。この暑い夏の日でも、葉っぱの表面温度はせいぜい昼間でも30℃程度です。アスファルトの表面は50〜60℃ぐらいになっているというのに……。だから建物を冷やす、都市を冷やすには、ありきたりのことですが、どんどん建物のまわりに緑を植えてあげればいいのですね。

植物で緑のカーテンを造ってあげる。それで建物を冷やす。しかもそれを食べることができる。そんなすてきな一石二鳥の仕掛けを皆さんも造ってみませんか?