ツバメの巣
初夏になるとツバメが日本に飛来します。フィリピンやマレーシアなどの南方で越冬したのがまた渡りでやってくるのです。
面白いことにツバメは外敵から身を守るため、むしろ人間がいる賑やかなところに巣をつくる性質があるのだそうです。
だからよく商店街や駅の軒下に巣をつくっているのですね。
- 駅の軒下にできたツバメの巣
ツバメの巣はみるとわかるように、泥と枯れ草でできています。
日本では伝統的に土と藁をまぜて発酵させたものを建物の外壁に使ってきましたが、ツバメもそうして自分たちの住まいをかたちづくってきた、というわけです。
もしかしたら、人間のほうがツバメをみて、土壁を思いついたのかもしれませんね。
ちなみに国連の資料によると、世界中の人間の約半分は土の家に住んでいるのだそうです。環境循環型の資源でつくる住まい。ツバメにあらためて教えられました。
私がよく利用する駅の軒下にもツバメが5月頃巣をつくりました。
毎日のように通るたびに見守っていたのですが、昨日はやけにツバメが飛んでいるなとおもったら、巣のほうは空でした。
どうやら無事巣立ちしたようです。