ISSUE まちづくり

1 year ago - 2015.05.17

SHARES  

周りを見渡せば、昨日とは違う今日が見つかる。21歳のマジシャンがつくる、雨の日にだけ現れる魔法のアート「rain works」

image2 (4)
完成した新たなアートに、満足気に微笑むペラグラインさん(右)

梅雨の季節が近づいてきましたが、みなさんは雨の日は好きですか?

空はなんだか薄暗いし、気分も憂うつになる。雨にぬれるから外に出かけるのもめんどくさい! なんて思っている人もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回ご紹介するのは、「雨の街を歩く人々を笑顔にしたい!」という思いからシアトルにつくられたストリートアート「rain works」。よく見てみるとこれらのアートにはある秘密があるらしいのですが、みなさん何だかわかりますか?
 

そう実は、これ雨の日にだけしか現れない魔法のパブリックアート! 雨が降ると、何もなかった地面から思わずほっこりしてしまう言葉やアーティスティックな絵が浮き上がってくるんです。雨の日は、ついついキョロキョロしながら歩いてしまいそうですね。

このパブリックアートをデザインしたのは現役大学生であり、地元のマジシャンでもある、21歳のPeregrine Churchさん(以下、ペレグラインさん)。彼は、いったいどうやったら雨の日にだけ浮き出る文字や絵をつくっているのでしょう?
 
pchurc
ペレグラインさん

IMG_1632-e1426442654560
「stay dry out there」そこに乾いてるところがあるよ

マジックのタネはいたってシンプル。ペレグラインさんは、防水スプレーを使ってこれらのアートをつくっているんです。

防水スプレーはその名の通り水をはじくため、雨が降れば、水が染みて色が黒くなった道路に、ひときわ目立った白いアートが出現するという仕組み。

ペレグラインさんは、YouTubeに投稿されていた防水スプレーの動画からアイデアを生み出したといいます。さらに、このスプレーは環境にも優しくつくられているそうなので、街の人も安心。街の人々の理解もあって、現在シアトル市内には約30点の「rain works」がつくられているそう。これからも、どんどん数を増やしていくといいます。

もっと街の風景に目を向けてほしい

その一方で、ペレグラインさん。この「rain works」について、ある一つの心配ごとがあるといいます。

みんなを楽しませたくて始めたけれど、歩いている人はスマホをいじっていたり、急いで道路を渡ったりしてしまう人が多くて、なかなか気づいてもらえないんです。

忙しい毎日を過ごしていると、なにかと調べることがあり、仕事や学校、家のことなど考えることがたくさん。ついつい歩きスマホをしてしまいがちですが、なんだか、少しもったいないような気もします。

僕は晴れの日が大好きだし、アメリカの中でも特に雨の日が多いシアトルに住む人々にとって、晴れの日はとても貴重です。

でも、雨の日だって晴れの日と同じくらい楽しく1日を過ごしてもらいたい。そして、もっと周りを見て昨日とは違う今日に気付いてほしいですね。

と、「rain works」についての思いを語るペレグラインさん。

みなさんもたまには、身の回りにある景色をじっくり見ながら、心を空っぽにして散歩に出かけてみませんか?

[via Quirksee, GOOD]
(Text:山川七海)

ロンドンとパリには、雨宿りができるパネル広告が出現!
「People for Smarter Cities」

writer ライターリスト

山川七海

山川七海

greenz ジュニアライター 1996年生まれ。 好きなことは言葉集め。嫌いな食べ物はセロリです。

AD

infoグリーンズからのお知らせ