暗い冬の夜、街中を淡く彩るイルミネーションは気持ちが温かくなりますね。
でも、よく見ると…この色とりどりの光の正体、実は洗濯バサミなのです。
「日常にひと工夫を」と考えた二人のデザイナーが発明したのが、このLED洗濯バサミ。この発明は、洗濯という日常の光景を、がらりと変えてしまうかもしれません。
デザインはいたってシンプル。LED洗濯バサミで昼間に洗濯物を干しておけば、備え付けの太陽光パネルが発電し、蓄電器に電気が蓄えられます。そして日が暮れ始めるとセンサーが反応し、LED洗濯バサミに光が灯り始めるというもの。
昼間は洗濯物を干し、夜にLED洗濯バサミをバルコニーや庭に飾り付ければ、街を彩るステキなイルミネーションになります。室内に持ってくると、おしゃれな間接照明にも使えそう。さらに地域みんなでLED洗濯バサミを利用したら、その地域の街灯の本数はずっと少なくて済むかもしれませんね。
とはいえ、洗濯といえば衣食住の衣に関わる、人間の基本的な営みの一つ。この「洗う+乾かす」という営みをより効率的に行うために、洗濯機、乾燥機といった便利な機械が発明されてきました。しかしこのLED洗濯バサミ、これを使ったからといって洗濯の効率は上がりそうにありません。また、夜は洗濯物をしまうのに…と思った方もいるでしょう。
このLED洗濯バサミのユニークなポイントは、「洗濯」に「発電・蓄電+照明」という新たな営みを加えたことにあります。もしLED洗濯バサミを使い始めたら、少しだけ早起きして洗濯物を干し、その電気で街や部屋に明かりを灯してみたい。そう思って洗濯を楽しむ人が少しでも増えれば、日々の営みと社会をつなぐ接点になるかもしれませんね。
あなたならLED洗濯バサミをどう使ってみたいですか?
ぜひアイデアを教えて下さい!
(Text: 伊藤友宏)
〔Via: GOOD〕