ソーシャルメディアネットワークは、多様化の時代へ。ツイッターやフェイスブックなど、もはや“コミュニケーションインフラ”とさえいえるほど幅広く普及するメディアがある一方で、ニッチなテーマに特化したものも次々と立ち上げられています。そこで、こちらでは、ファッションをテーマとするソーシャルメディアをタイプ別にまとめてみました。
その1: コーディネイト共有コミュニティ
「これ、似合う?」、「どっちの柄がいい?」、「この色、派手すぎない?」などなど、ファッションの悩みは尽きないもの。そんなとき、「Go try it on」や「Fashism」といったオンラインコミュニティを使ってみてはいかがでしょう。
ユーザがファッションコーディネートの画像をアップロードしたり、他のユーザのコーディネイトに評価やコメントを付けられる仕組みとなっており、リアルな友人はもちろん、ファッションの好みが似通ったユーザや、お手本にしたいオシャレの達人などとも、気軽に“ファッション談義”できるのが特徴です。画像を通じたコミュニケーションがメインなので、言語の障壁もそれほど感じないかも。世界中のオシャレ女子がともに、新しいインスピレーションを与え合ったり、意外なコーディネイト術を学びあえるのは、魅力ですね。
その2: ファッション専用ソーシャルブックマークサービス
オンラインショッピングサイトやファッション系のデジタルメディアで、「これ、気になる!」というファッションアイテムを見つけたら、どうしますか?備忘録代わりにツイッターでつぶやくとか、一般的なブックマークツールに登録しておくのもいいですが、ファッション専用のソーシャルブックマークサービス「Fashiolista」も便利です。
数クリックで、アイテム名やURLだけでなく、画像までサクっとブックマークでき、他のユーザとも共有できます。他のユーザがブックマークしたファッションアイテムを閲覧したり、「はてブ」の人気ランキングのように、ブックマーク数の多いアイテムをチェックすることも可能ですよ。
その3: 「これ、欲しい!」をみんなで作るオンラインプラットフォーム
先進的なようで意外と封建的ともいわれてきたファッション業界ですが、ファッションデザイナーとユーザをダイレクトにつなぐオンラインプラットフォームの出現によって、オープンでフラットなカタチへと変わっていく可能性を秘めています。「Garmz」は、誰でも自分のファッションデザインを公開できるオンラインプラットフォーム。ユーザ投票で一定の票数が集まれば、量産がスタートし、このオンラインショッピングサイトで販売されるという仕組みです。
また、同様のものとして、“ファッション界のデモクラシー”を掲げる「FashionStake」もあります。これらのオンラインプラットフォームは、デザイナーにとって、販売数の確保やプロモーションに大きなメリットがある一方で、ユーザにとっても、新しいファッションをデザイナーから直接、知ることができ、気になるコレクションをいち早く”指名買い”できるという利点があります。また、お気に入りのデザイナーをユーザ自身で「育てていく」という楽しみもあるかもしれません。
ファッションというジャンルでも、ソーシャルメディアの活用によって、ユーザ同士がつながり、さらには、ユーザとデザイナーが直接つながるという流れが生まれつつある、というのは、興味深いですね。