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「ひるぜんネイチャーウィーク | ネイチャーポジティブを考え、実践する5日間」は、岡山県真庭市・蒜山(ひるぜん)地域を舞台に、自然との新たな関係性を模索し、ビジネスや活動に還元するヒントを探る5日間の実践型イベントです。
国際的にも注目が高まる「ネイチャーポジティブ(Nature Positive)」の考え方を、政策・学術・ビジネスの視点から学び、実際の地域フィールドで行動に移す機会として、全国から参加者を募集します。
開催の背景とコンセプト
企業の経済活動の中で自然との関わりの“見える化”が求められ、また自然資本の損失がビジネスリスクとして認識されるようになってきている現代では、自然資本との“関係性”を見直す必要性が世界的に高まっています。
ひるぜんネイチャーウィークは、「May the nature be with you – 自然とともに価値を生む新しい仕事のかたち」をコンセプトに、ネイチャーポジティブの思想と蒜山の豊かな地域資源を掛け合わせ、個人・企業・自治体が共創し事業を踏み出すきっかけを創出します。
開催日時:2025年 10月7日(火)〜11日(土)
ひるぜんネイチャーウィーク全体像
「ひるぜんネイチャーウィーク」は、前半3日間のカンファレンスと、後半2日間のアクションツーリズムで構成されます。

カンファレンス(10/7火〜10/9木)
政策・学術・ビジネス分野の実践者が集まり、ネイチャーポジティブの全体像を理解し、自らの関わり方を考える3日間。潮流や構造から具体的な事例までを体系的に学びます。
DAY1(10/7)|ネイチャーポジティブとは <セッション:11時〜16時30(予定)/17時30〜交流会 ※プログラム進行状況で前後有>
政策や社会的インパクト、アカデミックな視点から“なぜ今必要なのか”を俯瞰的に理解する。
DAY2(10/8)|ネイチャーポジティブのフロンティア <セッション:10時〜16時30(予定)/17時30〜交流会 ※プログラム進行状況で前後有>
国内外の実践事例から、自然を起点とした社会実装の可能性や課題を学ぶ。
DAY3(10/9)|ネイチャーポジティブの始め方 <セッション:10時〜16時30(予定)/17時30〜交流会 ※プログラム進行状況で前後有>
自ら取り組みを始めるための「最初の一歩」を見出し、明日からのアクションにつなげる機会にする。
アクションツーリズム(10/10金〜10/11土)
蒜山の自然・文化を体感し、具体的なプロジェクトの種を生み出す2日間。自然資源を起点とした共創や新しい仕事の形を実験的に探るプロジェクト創出プログラムです。
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DAY1(10/10)|蒜山の歴史文化と自然を知るフィールドワーク
蒜山郷土博物館の見学や草原のフィールドワーク、地元プレイヤーとの交流を通じて、蒜山の自然共生の取り組みにつながる土壌を学ぶ。
DAY2(10/11)|アイデア検討のワークショップ
蒜山の自然や地域資源を活用した事業アイデアを検討するワークショップを実施。フィールドワークの学びを起点に、実現可能性のある共創プロジェクトの種を探ります。
アクションツーリズムは、1泊2日をスタートとして、提案希望者に対して、真庭市-BACによるプロジェクト伴走(創出)支援を約3ヶ月行います。
課題やスコープの設定、関係者調整等、プロジェクト初期のセットアップに伴走します。
DAY1(10/7)|ネイチャーポジティブとは

オープニング(11:00〜)
基調講演-1|ネイチャーポジティブの潮流(11:10〜11:40)
ネイチャーポジティブの国際的潮流・定義・目指す姿について、政策的・概念的な視点から紐解く基調講演を香坂さんにご登壇いただきます。
登壇者:東京大学農学生命科学研究科/農学部 森林風致計画学研究室 教授
香坂 玲氏

ランチタイム(11:40〜12:40)
基調講演-2|アカデミックから見るネイチャーポジティブ(12:40〜13:10)
アカデミック分野からみたネイチャーポジティブの必要性・そしてビジネス分野との協働の意義について、増井大樹さんに蒜山・阿蘇での活動のご経験も踏まえた視点でお話し頂きます。
登壇者:公益財団法人阿蘇グリーンストック専務理事
増井太樹氏

クロストークセッション|なぜネイチャーポジティブが必要なのか?(13:10〜14:00)
国際的な枠組み・アカデミックな観点からネイチャーポジティブの重要性・意義を踏まえ、企業・個人単位でどのように本テーマに向き合うべきかについてクロストークを行います。
登壇者:
東京大学農学生命科学研究科/農学部 森林風致計画学研究室 教授
香坂 玲氏
公益財団法人阿蘇グリーンストック専務理事
増井太樹氏
モデレーター:
NPO法人グリーンズ 共同代表 植原正太郎氏
真庭市産業政策課 平澤洋輔氏

※先着20名限定※オプショナルフィールドワーク|
「自然と人の営みが織りなす、共生文化を辿るフィールドミュージアムツアー」(14:30〜16:30)
<概要>
蒜山の風景には、地域資源から生まれた伝統・産業・暮らしの記憶が刻まれています。草原や放牧地を巡りながら、自然と人が共につくってきた文化的景観を体で感じてみませんか?
オーガナイザー:株式会社Muture ソーシャルデザイン事業部リーダー/デザイナー 徳田 彩氏
<留意事項>
・Muture社のフィールドワークは<先着15名>とし、蒜山をめぐるサイクリングツアーとなります。
・体力&体調面で参加が難しい場合は、草原の見学ツアーを<先着20名>ご案内いたします。こちらはマイクロバスにて団体で移動します。
DAY2(10/8)|ネイチャーポジティブのフロンティア

オープニング(10:00〜)
基調講演|NbS(Nature based Solution)を社会実装するには?(10:10〜10:40)
ネイチャーポジティブの基本戦略にも位置付けられているNbSを社会に根付く取り組みや事業へと昇華させる視点を得るために、ビジネスとして先進的なチャレンジを行う林篤志さんにご登壇頂きます。
登壇者:paramita 共同代表・Next Commons Lab ファウンダー 林 篤志氏

事例紹介|全国のネイチャーポジティブな取り組み紹介(10:40〜11:10)
本イベントの企画監修・メディアパートナーであるNPOグリーンズ共同代表の植原さんに、全国の事例紹介をして頂きます。
登壇者:NPO法人グリーンズ 共同代表 植原正太郎氏

クロストークセッション|ネイチャーポジティブの社会実装における課題と可能性(11:10〜12:00)
ビジネス的なチャレンジに取り組む林さんと、全国の事業や活動を紹介する植原さん両者の視点から、社会実装における課題と可能性についてクロストークを行います。
登壇者:
paramita 共同代表・Next Commons Lab ファウンダー 林 篤志氏
NPO法人グリーンズ 共同代表 植原正太郎氏
モデレーター:
真庭市 産業政策課 回る経済推進課 係長 平澤 洋輔氏

ランチタイム(12:00〜13:00)
トークセッション|自治体が仕掛けるネイチャーポジティブ(13:00〜14:30)
自治体の視点から、民間との共創を通じてネイチャーポジティブ推進に取り組む手応え、課題感について語って頂きます。
登壇者:
真庭市 産業政策課 回る経済推進課 係長 平澤 洋輔氏
尾鷲市水産農林課長 芝山 有朋氏

白馬村 GX統括監 白濱 雄太氏

モデレーター:
greenz.jp 編集長/NPO法人グリーンズ 共同代表 増村 江利子氏

※先着20名限定※オプショナルフィールドワーク|「「”土を耕し、組織を耕す”草原から学ぶ風土改革ワークショップ」(15:00〜16:30)
<概要>
蒜山の草原を活用した“土壌改良”の歴史から、職場や組織の“風土”を見つめ直すワークショップ。恵まれない土壌や厳しい自然環境に晒されながらも共生してきた在り方をヒントに、組織風土やチームの育み方を考えます。
オーガナイザー:穴吹エンタープライズ株式会社 垣谷 知里氏
DAY3(10/9)|ネイチャーポジティブの始め方

オープニング(10:00〜)
トークセッション-1|蒜山のネイチャーポジティブな取り組み(10:15〜11:45)
ネイチャーポジティブな取り組みへの「はじめの一歩」を踏み出すヒントとして、本イベントの舞台である蒜山でのネイチャーポジティブな取り組みについて地域内外から関わるプレイヤー・支援者の3名にお話を伺います。
登壇者:
蒜山自然再生協議会 千布 拓生氏

株式会社ICHIZEN HOLDINGS 代表取締役 水野 倫太郎氏

大成建設株式会社 クリーンエネルギー・環境事業推進本部 自然共生技術部 生物多様性技術室 室長 内池智広氏

モデレーター:バ・アンド・コー株式会社 企画部 荻野 高弘

ランチタイム(11:45〜13:00)
トークセッション-2|暮らし起点のネイチャーポジティブな未来とは?(13:00〜14:30)
本イベントの最後のセッションでは、「私たちはなぜ、自然とともに在ろうとするのか?」という人間的な視点から、取り組む意義を見つめ直す時間にできればと考えております。
医師としての知見と、鳥取県江府町での実践を活かし「プラネタリーヘルス」推進の取り組みを行う桐村里紗さん、ROOTS 曽 緋蘭さんが取り組まれている自然循環の視点を通じて、「”暮らし起点のネイチャーポジティブ”な未来」へのヒントを、蒜山での活動を模索するプレイヤーを交えて探ります。
登壇者:
医師・認定産業医/天籟株式会社代表取締役医師/一社)プラネタリーヘルス・イニシアティブ代表理事
桐村里紗氏

株式会社ROOTS 共同代表/ソーシャルデザイン 曽 緋蘭氏

合同会社Poietica 奥田 宥聡氏

モデレーター:NPO法人グリーンズ 共同代表 植原 正太郎氏
※先着20名限定※オプショナルフィールドワーク|「自然と共生する未来の生業を思索するデザインリサーチ」(15:00〜16:30)
<概要>
蒜山を舞台に、「未来の生業」を構想する滞在型制作の成果物を発表します。注目するのは再生活動や産業の周縁で見過ごされた資源たち。これらから、素材やプロダクトをデザインし「未来の生業」を描きます。
オーガナイザー:合同会社Poietica 奥田宥聡氏
プログラム詳細(ひるぜんアクションツーリズム | 10/10金〜10/11土)
蒜山での3日間のカンファレンス(参加推奨)と2日間の現地ツアーを軸に、参加者自身が蒜山の資源や環境を活用したプロジェクトの構想やきっかけを作ることを目的としています。
①事前交流会、②ひるぜん現地ツアー、③提案・プロジェクト実施を一連のプログラムとしており、①②に関しては必須参加となり、ツアー後に提案を希望される方には③にも参加頂き、真庭市とバ・アンド・コー社による約4ヶ月間のプロジェクト伴走支援を行います。
【①事前交流会(オンライン)】
※お申込み後、事前面談を経て参加が確定いたします。
蒜山ツアーに向けてのオンライン交流会を行います。訪問先や旅程の詳細だけではなく、参加者同士のコミュニケーションの場として実施します。
【②ひるぜん現地ツアー】
蒜山の自然・文化を体感し、具体的なプロジェクトの種を生み出す2日間。自然資源を起点とした共創や新しい仕事の形を実験的に探るプロジェクト創出プログラムです。
【③提案・プロジェクト実施】
ツアー後に、具体プロジェクトの提案希望者に対して、真庭市-BACによるプロジェクト伴走(創出)支援を約3ヶ月行います。
課題やスコープの設定、関係者調整等、プロジェクト初期のセットアップに伴走することに加え、参加者同士の情報交換会の開催も予定しています。
◼︎1泊2日の現地ツアーの訪問先や実施工程(予定)
DAY1(10/10)|蒜山の歴史文化と自然を知るフィールドワーク
・蒜山郷土博物館(蒜山の自然と共生してきた歴史や文化、産業の変遷などを知る)
・鳩ヶ原草原 ※自然共生サイト認定(蒜山の風景を象徴する草原の保全・維持・活用の取り組みを知る)
・交流会(地元の方々も数人お呼びし、さらに蒜山エリアの課題や可能性を探索する時間)
DAY2(10/11)|アイデア検討のワークショップ
・地域課題ヒアリング(蒜山のリアルな産業課題について、蒜山振興局の方々お話を伺う)
・GREENable HIRUZEN(官民共創事業である自然共生の文化発信拠点を見学する)
・アイデア提案ワークショップ(ツアーで得たインプットを、プロジェクトのアイデアに昇華させる)
蒜山エリアと会場のご紹介
蒜山エリアとは岡山県真庭市の北部に位置する「蒜山(ひるぜん)」は「西の軽井沢」と呼ばれ西日本屈指のリゾート地として知る人も多いエリアです。ジャージー牛による酪農とその乳製品、大根やとうもろこしなどの生産地としても知られています。
一見、恵まれた土地として感じられますが、実は潤沢に作物が育つ土壌ではないという環境、厳しい冬の時期があり、人々が生き延びるために、時代や社会情勢によって、生活や産業を柔軟に変化させてきた歴史があります。現代の蒜山でも限られた資源を活用しながら、自然と共生することで独自の文化・活動が生まれています。
シェアオフィス蒜山ひととき」とは
2023年5月、岡山県真庭市蒜山にオープンしたサテライトオフィス「蒜山ひととき」。
大山隠岐国立公園の一部であり、標高約500mの「蒜山三座」を望む雄大な自然が広がる蒜山高原。その国立公園内にある旧レストハウスを世界的な建築家・隈研吾氏率いる設計事務所がリノベーションし、オープンイノベーションやビジネスのセレンディピティ(偶然の出会い)を生み出す「木のオフィス」として始動しました。
本アクションツーリズムは、この「蒜山ひととき」をベースとしプログラムを組んでおり、今後もこの場所を活用して、活動を継続するクリエイター・クリエイティブワーカーのチャレンジを応援していきます。
蒜山ひとときWebサイト:https://hiruzen-hitotoki.jp/
■主催団体のご紹介
<真庭市について>
真庭市は岡山県の北部、鳥取県境に接する人口4万人弱のまちです。「安心安全」そして「持続可能性」をキーワードに、全国に先駆けて木質バイオマス発電や生ごみの液肥化を核とした資源循環型の生活基盤の整備を進めています。
また、多様性を受け入れ、住む人が、いつまでも住み続けたいと思える「多彩な真庭の豊かな生活〜真庭ライフスタイル〜」の実現に取り組んでいます。
真庭市Webサイト:https://www.city.maniwa.lg.jp/
<バ・アンド・コー株式会社(Ba & Co Inc.) 会社概要>
2023年11月に株式会社ツクルバの不動産企画デザイン事業を新設分割により事業承継し、創業しました。場づくりの実践を通じ、これからも場と共に在り続ける思いを込めて、社名を「バ・アンド・コー(Ba & Co)」と名付けました。
“つくるだけではなく、ともによりそう”場づくりに関わる全てを企画していきます。直営のワークスペースとして、co-ba ebisuとHAMMER by co-baの2拠点を東京渋谷区にて運営しています。
会社名:バ・アンド・コー株式会社
所在地:東京都渋谷区恵比寿西一丁目33番6号 JP noie 恵比寿西 1F
設立:2023年11月
代表者:代表取締役会長 中村真広
事業内容:シェアードワークプレイス、インキュベーション施設の企画及び運営、各種施設開設の運営企画、コンサルティング、オフィス、店舗、住宅等の空間デザイン、制作、コンサルティング等
Ba&Co Inc. Webサイト:https://ba-and.co/
■企画監修
NPO法人グリーンズ