「beの肩書き」が本になりました!
「人生の肩書き」は
プレゼントしよう
肩書きには「do」と「be」の2種類あった! フリーランスの「勉強家」が提唱する「beの肩書き」によって、あいまいな「自分らしさ」をしっかり言葉にできたり、企業やコミュニティの仲間と深くつながり直した人たちが増えています。
そもそもbeの肩書きとは? どうすればbeの肩書きが見つかるの? そんなあなたに「beの肩書き」ワークショップの開き方を特別公開! 「ジョーカー」内沼晋太郎、「10,000代目」河原尚子、「発酵デザイナー」小倉ヒラク、「活動家」中村真広各氏との対話も収録。元greenz.jp編集長・兼松佳宏による初の単著、〈グリーンズ出版〉第1弾。
著: 兼松 佳宏
定価:本体1,000円+税/発行:2018年11月14日
発行人:鈴木 菜央/発行所:グリーンズ出版/印刷・製本:シナノ印刷株式会社
編集:杉本 恭子/装丁・本文デザイン・DTP:根本 真路/イラスト:深川 優/編集協力:盛岡 絢子
©2018 greenz publishing ISBN:978-4-9910567-0-3
ー メディア掲載! ー
2019年3月
– 中学時代から「どの職業にも興味がなかった」
コルク佐渡島氏が語る、自分の軸の見つけ方(logmiBiz)
– 「あなたの“こころの栄養”は何ですか?」beの肩書き提唱者・兼松佳宏さんの語る、自分らしさと仕事(LITALICOキャリア)
2019年2月
– “嫌いな自分”も捉え方を変えたら、大切な私らしさになる。「beの肩書き」ワークショップが教えてくれること(soar)
– いい仕事をつくるには?兼松佳宏 「自分の“座右の問い”をみんなの共通言語にしていく」(Zing!)
2019年1月
– PEOPLE/兼松佳宏(SHIFT)
2018年12月
– 「beの肩書き」が喜ぶものを選べばいい──勉強家・兼松佳宏、世界最軽量モバイルノートPC FMV「LIFEBOOK UH-X/C3」に出合う(WIRED)
– 自分らしい肩書きってなんだろう? Tokyo Work Design week2018 「doの肩書き、beの肩書き」イベントレポ(solopro)
ー はじめに ー
「肩書き」って必要なのかな? 「肩書き」は自分を伝えるものだけど、それだけで自分という存在は伝わっているのかな? そんな「肩書き」をめぐる”そもそも”のところから、この本ははじまります。
というわけで、ご無沙汰しています! 元「greenz.jp編集長」で、現「勉強家」の兼松佳宏です。
私ごとですが、2017年夏にミニエッセー「doとしての肩書き、beとしての肩書き」を公開したところ、予想以上の反響をいただくことができました。それは「気づきを与え、気づきを得る人」=「勉強家」冥利に尽きる出来事でしたが、それをきっかけに「誰もがしっくりくるbeの肩書きを見つけられる確率を高めたい」と思うようにもなりました。
そうして関連しそうな教育学や心理学の本を読み漁り、家族や近所での実験だけでなく、大学の講義から企業の研修まで、大小合わせて80回以上の「beの肩書きワークショップ」を開催してきました。また、ワークショップの手法を一部公開してみたところ、東京、山梨、鹿児島など全国各地でカスタム版「beの肩書き」ワークショップが開催されるという嬉しい広がりをみせました。
今回お届けする『beの肩書き: 人生の肩書きはプレゼントしよう』は、そんな1年間をまとめた凝縮版です。これまでの発見や成果を”中間レポート”としていったん世に問うことで、ここからさらに探求を深めていきたいと考えています。
120ページという小さな本ではありますが、僕にとっては初の単著であり、「勉強家のワークショップシリーズ」の第1弾でもあり、人生史に残る新たなスタートを迎えたような、そんな心持ちです。そして何より編集長卒業後の紆余曲折を経て、「グリーンズ出版」の第一号を担当させていただいたというのも感慨深いものがあります。
いちばん伝えたかったのは、「あーでもない」「こーでもない」と言葉をこねこねしながら”あり方”を探求していくことはとても楽しい、だけでなく一生を決めてしまうほどに深い、ということ。言葉で遊ぶくらいの気楽さで、ぜひ試してみてください。
よりよいワークづくりのために、みなさんからのご意見ご感想を楽しみにお待ちしています!
ー よくある質問 ー
Q 「beの肩書き」ってなんですか?
A 「私はこんな人です」ということを表現するための肩書きです。
この本では、「私はこんなことをしている人です」ということを紹介するための、いわゆる一般的な肩書きを「doの肩書き」と呼び、敢えて区別するようにしています。ちなみにbeは「べ」ではなく、be動詞の「ビー」と読みます。
Q 「beの肩書き」があると、どんないいことがありますか?
A あいまいな「自分らしさ」をしっかり言葉にできます。
それによって本当にやりたいことを整理できたり、進むべき方向に自信を持てたり、自分の過去を愛せるようになったりする人もいるかもしれません。また企業や地域コミュニティなど組織に応用することによって、より深いつながりがうまれるなどの成果が現れています。
Q 「beの肩書き」とは、例えばどんなものですか?
A 僕にとっての「勉強家」がその一例です。
いろいろな人にインタビューしてみたところ、NUMABOOKS代表の内沼晋太郎さんは「ジョーカー」、SIONEブランドデザイナーの河原尚子さんは「10,000代目」、ツクルバCCOの中村真広さんは「活動家」と答えてくれました。個人的には小倉ヒラクさんの「発酵デザイナー」もそのひとつだと思っています。
Q どうすれば「beの肩書き」が見つかりますか?
A これまでの自分の原体験がヒントになります。
得意なこと、情熱を傾けていること、いつか果たしたいことなど、これまでの原体験を振り返ってみることが大切です。とはいえ自分で言葉にするのは案外難しかったり、恥ずかしかったりするのでので、何人かで集まってプレゼントしあうことをオススメしています。
Q 「beの肩書き」ワークショップは、誰でも開くことができるのですか?
A もちろんです! ぜひあなたも開いてみてください。
ありがたいことに、すでに東京、山梨、鹿児島など全国各地で、カスタム版「beの肩書き」ワークショップが開催され、いろんな形に進化しています。ぜひあなたも身近な人をお誘いして、ワークショップを開いてみませんか?
Q 「beの肩書き」の元ネタはなんですか?
A 西村佳哲さんに大きな影響を受けています。
「マウナケア・スケッチ」という火山を描くワークがありますが、それについてはリビングワールド・西村佳哲さん著『自分をいかして生きる』(p18)の山の絵に多大なる影響を受けています。またワークショップのデザインは、社会構成主義をベースとした「ナラティブ・セラピー」と「ポジティブ心理学」を下敷きにしています。
Q あなたは誰ですか?
A 勉強家の兼松佳宏といいます。
好きなことわざは「渡りに船」、好きな前置詞は「as(〜としての)」です。
ー 本のもくじ ー
■「はじめに」としての「よくある質問」
■【PART1】「beの肩書き」とは?
<第一章>「doの肩書き」と「beの肩書き」、何がどう違う?
肩書き=自分なのか? 問題/勉強家を名乗るまで/きっかけは「コメディアンとしてのバス運転手」/肩書きを与えるのは誰か/「夢を叶える」とはどういうことか/肩書きは誰のためのものか
<第二章>あの人の「beの肩書き」
「beの肩書き」クロニクル/内沼晋太郎さんと「ジョーカー」の話/河原尚子さんと「10,000代目」の話/小倉ヒラクさんと「発酵デザイナー」の話/中村真広さんと「活動家」の話
<第三章>「beの肩書き」のみつけかた
ユーダイモニアとヘドニア/ヒントとしての「beの肩書きインタビュー」/リフレーミング
■【PART2】「beの肩書き」ワークショップをやってみよう
ひとりで編/みんなで編/応用編
■【PART3】全国に広がる「beの肩書き」
お母さん向けに/同僚向けに/大学生向けに/beの戒名/with LEGO
■beの肩書き図鑑
■あとがき
ー 参考文献 ー
・西村佳哲(2011)『自分をいかして生きる』ちくま文庫
beの肩書きの原点は、「成果としての仕事」の下には「あり方・存在」がある、という西村佳哲さんの一節だったのでした。
・村上龍(2010)『新 13歳のハローワーク』幻冬舎
130万部を突破したキャリア教育のバイブル。300以上の職業が紹介されています。隣にbeの肩書き本が置かれていくのが夢。
・中野民夫(2017)『学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション』岩波書店
「beの肩書きヒストリー」の原型「ライフヒストリー曼荼羅」(中野民夫さん創案、三田地真実さん考案)が紹介されています。
・渡辺照宏、宮坂宥勝(1993)『沙門空海』ちくま学芸文庫
「『沙門空海』の称こそ、空海その人の本質をもっともよく伝えている」という一節が、「大文字のBEの肩書き」のヒントに。
・J・J・フロウ、A・C・パークス編(2017)『ポジティブ心理学を味わう エンゲイジメントを高める25のアクティビティ』北大路書房
「ユーダイモニア」「ヘドニア」のキーワードはこの本から。他にも「強み」「感謝」「好奇心」など興味深い研究が盛りだくさん。
・ケネス・J・ガーゲン(2004)『あなたへの社会構成主義』ナカニシヤ出版
「言葉が世界を創る」。言葉の限界を知りつつも、ナラティブ(語り)が秘めた力を個人や組織に応用する「社会構成主義」の原典。
・マイケル・ホール、ボビー・G・ボーデンハマー(2009)『NLPフレーム・チェンジ 視点が変わる〈リフレーミング〉7つの技術』春秋社
新しい視点で物事を捉え直す「リフレーミング」。その根拠となる「意味の公式」の説明に加えて、具体的なモデルもたくさん紹介。
・フレデリック・ラルー(2018)『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』英治出版
21世紀型の社会を占う現代の必読書。自主経営、全体性、存在目的が3つの柱で、beの肩書きは全体性の向上に貢献できるはず
ー 終了した公開イベント ー
2018年11月17日(土)18:00 – 20:00 @東京
Tokyo Work Design Week 2018
「doの肩書き、beの肩書き〜あなたの肩書きを改革する〜」
w/ 佐渡島庸平さん(コルク)、中村真広さん(ツクルバ)
2018年12月7日(金)19:00-21:00 (18:30OPEN) @東京ミッドタウン・デザインハブ
企(たくらみ)展 関連企画:トーク&ワークショップ
「be の肩書き『人生の肩書き』は、プレゼントしよう」
w/ 鈴木菜央さん(greenz.jp編集長)
2018年12月8日(土)10:00 – 18:00 @東京
soar conference 2018 「語り」
Session 4&Workshop 「わたしと語り」
w/ 向谷地生良さん(べてるの家)、ドミニク・チェンさん(早稲田大学文学学術院・准教授)、福森伸さん(しょうぶ学園)
2018年12月26日(水)19:00 – 21:00 @京都
『beの肩書き』と『生きるように働く』
兼松佳宏+ナカムラケンタ ふたりの刊行を記念する会
w/ ナカムラケンタさん(日本仕事百貨)
2019年1月17日(水)18:30 – 20:30 @大阪
はたらく学校「国語」
言葉で遊ぶと自分らしさが見えてくる! 「beの肩書きワークショップ」
2019年2月2日(土)15:30 – 17:00 @ワコールスタディホール京都(京都)
『beの肩書き』出版記念イベント「”人生の肩書き”、見つけよう」
w/ SHOWKO(SIONEブランドデザイナー・アーティスト)、山本邦子(有限会社トータルらいふけあ代表・NATA認定アスレティックトレーナー)
2019年2月8日(金)19:30 – 21:00 @蔦屋書店 中目黒(東京)
信岡良亮×兼松佳宏 「『beの肩書き』とこれからの学校」
w/ 信岡良亮さん(さとのば大学)
2019年2月9日(土)11:00 – 18:00 @東京
「beの肩書き」を1日でつくる特別ワークショップ! by 勉強家の兼松佳宏
2019年2月12日(火)18:00 – 20:00 @起業プラザひょうご(神戸)
アドバイス フロム グッドマン vol.01 兼松 佳宏氏
2019年2月16日(土)13:00 – 17:00 @大ナゴヤ大学(名古屋)
「私って何者?自分らしさを表す「beの肩書き」を見つけよう」
2019年2月16日(土)19:00 – 20:30 @そうぞう室(名古屋)
「「beの肩書き」とこれからの私たちの「はたらく」」
2019年2月23日(土)13:30 – 16:00 @フェリシモ神戸学校(神戸)
「ひらけ わたし!~わたしのほんとうの肩書きをつくってみよう~」
2019年3月5日(火)19:00 – 21:30 @オンライン
ワコール 広報・宣伝部長の「That’s 談」
新年度直前! 自分のありようを考える”beの肩書き”ワークショップ
w/ 猪熊敏博さん(ワコール執行役員/広報・宣伝部長)
2019年3月9日(土)11:00 – 17:00 @高崎
beの肩書きワークショップ
2019年3月16日(土)11:00 – 18:00 @東京
「beの肩書き」を1日でつくる特別ワークショップ! by 勉強家の兼松佳宏
2019年3月16日(土)19:00 – 21:00 @下北沢B&B(東京)
兼松佳宏×嘉村賢州「beの肩書きとティール組織」
w/ 嘉村賢州さん(東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授)
2019年3月30日(土)13:00 – 17:30 @勉強カフェ(名古屋)
人生100年時代の「beの肩書き」ワークショップ
2019年4月6日(土)9:00 – 11:30 @BOOKLABTOKYO(渋谷)
肩書きには「do」と「be」の2種類あった! ~『beの肩書き』出版記念トーク&ミニワーク~